新しいiPad Proは次期iPhoneを先取り? AirTagは独占禁止法違反の新しい火種? 海外の反応まとめ

 日本時間4月21日未明、Appleが新製品を発表した。Apple純正チップであるM1チップを搭載した2つの新製品が発表されたのに加えて、先行製品のない新規製品も登場した。こうした新製品に対して海外メディアはおおむね好意的なものも、新規製品に関しては不穏な動きが報じられている。

M1チップファミリーが拡大

 今回Appleが発表したのは、5つのハードウェア新製品と1つのアプリのアップデートである。発表内容の要点をまとめると、以下のようになる。

・新しいiPad Proは、M1チップを搭載し5GとWi-Fi 6に対応。画面サイズは11インチと12.9インチであり、12.9インチのみミニLEDバックライトを採用して画質の向上を実現した(トップ画像参照)。ビデオ通話時に自動的にユーザを追尾するカメラ機能「センターフレーム」も実装。

・新しいiMacもM1チップを搭載。注目は7色のカラーバリエーションが用意されたこと(下の画像参照)。一部のiPhoneまたはiPad アプリが利用できるようになったほか、iPhoneやiPadとスムースに連携して、電話やメッセージの受信も可能に。

・以前から噂のあった忘れ物防止タグ「AirTag」が満を持して登場。超広帯域無線(UWB)に対応しており、iPhone11/12シリーズを使って探す時は同タグまでの距離と方向がiPhone上に表示される。Bluetooth経由でコマンドを送信して音を鳴らしたり、ユーザから離れた時に通知を受けたりもできる。

・iPhone 12/12 miniに新カラーバリエーション「パープル」が追加。同モデルにはiOS14.5が搭載予定。

・Apple TV 4Kも新しくなった。処理能力が向上して高フレームレートの4K HDR動画にも対応し、リモコンも変更されてタッチ対応のカーソルキーとなった。

・Apple Podcastsアプリもアップデートして、デザインなどが変更されるほか、サブスクサービスも開始予定。

 以上で今回の発表内容のすべてを網羅したわけではない。さらなる詳細に関しては、Apple公式サイトを参照のこと。

iPad Proは未来を先取りしているものも……

 今回のApple新製品発表で注目された新しいiPad Proに関して、多くの海外メディアが好意的に報じている。例えばテック系メディア『ZDNet』の記事では、同タブレットがApple製品の未来を先取りしていると論じられている。新機能のセンターフレームは、次期iPhone Proに実装されるだろうと予想している。また、外部接続ポートがUSB Type-Cに加えてThunderbolt/USB 4にも対応したことによって、Lightningポートがますます時代遅れになるだろう、とも述べている。

 インドのテック系メディア『The Indian Express』は、M1チップがiPad ProとiMacの両方に搭載されたことによって、AppleはタブレットとデスクトップPCのカテゴリーをブーストした、と指摘している。さらにこうしたブーストに対して、Samsungのような競合他社は独自に純正チップを開発する必要があるかも知れない、とも書いている。

 テック系メディア『PCMag』は、新しいiPad Proが高性能ではあるものも、時代を先取りし過ぎていると主張する。同タブレットは5Gに対応しているものも5Gが普及するのは2024年頃と見られており、強力なAR機能は2025年頃に発表と噂されているApple製ARメガネによって真価を発揮するだろう。同タブレットの性能を余すところなく引き出すアプリも不足している。こうした状況から、新しいiPad Proは「2024年の最高のタブレット」と形容している。