『格闘DREAMERS』episode5ーー「全部出しきれずに終わった」涙の脱落劇を経て、舞台は最終選考へ

『格闘DREAMERS』episode5レビュー

 前回に引き続き、二次オーディションを兼ねた3日間の“地獄合宿“、最終日からスタート。合否の結果を大きく左右する試合形式の最終スパーリングが展開している。

 ボクシング出身で打撃を得意とする宇佐美正パトリックと、レスリングの猛者、岡田達磨の試合が、パトリックの反則により再戦に。総監督の高谷裕之から「気持ち切り替えろよ」と声をかけられ、再び試合が開始された。


 今度は岡田が打撃でも猛攻、そのミドルキックをガードした宇佐美が返す形でショートレンジの右フックを放つと、パンチを出しかけた岡田のテンプルにカウンターヒット!岡田はダウンを喫し、敗北となった。


 次戦は名津井颯VS木下悦志。名津井は合宿初日のスパーリングを、体調不良のため不参加の申し出をしていた。コーチ陣はこの選択を重く見ており、岡田勇信は「勝ち負けは関係なく、逃げたことが一番大きなこと」と、本来なら即、脱落に値する行為と断言していた。


 名津井は今回の参加者で最年長の27才。喧嘩自慢の不良あがりで、キャバクラ店を経営しながら地下格闘技の試合にも出場経験のある“ダークホース”だ。

 対する木下はプロキックボクサーということで、試合がはじまるとお互いにキックの打ち合いに。しかし、名津井はすばやく近づくと後ろから組み付き、木下が名津井をおんぶするような態勢に。そのまま名津井がスリーパーで締め上げると、木下は脱出できずに倒れ込み、無念のタップ。


 勝負強さをみせた名津井は、組み合わせの関係で次の阿部隼人の相手も務めることに。

 阿部はボクシングU15で優勝した実績があるが、総合格闘技では実力不足を指摘されていた。

 試合がはじまるとすぐに距離を詰められた阿部が倒され、膠着状態の泥臭い展開に。名津井が上から体重をかけると、阿部があきらめたようにタップ。「全部出しきれずに終わった」と悔し涙を見せた。

 最終戦は柔道出身の高木オーディン祥多と、ラグビーで花園出場のキャリアがあり、現在はマッチョバーの店長という異色の経歴を持つ八木敬志のヘビー級対決。

 試合を見守ったGENERATIONS from EXILE TRIBEの数原龍友、関口メンディーも「迫力があって面白かった」と口を揃える好勝負となった。


 八木はキックを放ちつつ、高木の足を取って倒し、トップの態勢になるが、下から腕を極めようとする高木。そこからひっくり返し、高木がマウントポジションに。八木が逃げようと体を跳ねあげた瞬間に高木はバックに回り、すばやく腕十字に持ち込んで鮮やかな一本勝ちを決めた。

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