『恋とオオカミには騙されない』第9話ーーちょこ「もうりょうかちゃんのこと好きじゃない」 りょうかの“もう1人の気になる人”は誰? 

『恋とオオカミには騙されない』第9話レビュー

 「オオカミ投票」により脱落者となったなえなのがいなくなったアトリエでは、そら(井上想良)が「なえちゃん意地でも戻すつもりで作業しましょう」とメンバーの士気を高める。

 なえなのが担当していたミシンの作業はコウヘイ(樋口晃平)が引き継ぎ、「今まで通りでいてあげた方がなえも楽だと思うから、前向きにやろう」と彼女を気遣う姿を見せた。裁縫経験があまりないのか、ミシンを目の前にあたふたとしながらも、なえなののためにと一生懸命なコウヘイの姿はとても愛らしい。

 そらとコウヘイに対し想いを寄せていたなえなのについて「コウヘイを見ている目と俺を見ている目は違う。コウヘイしか見ていなかったんじゃないかと思った」と話すそら。対しコウヘイは「それも全部これからだったから……」と自身の言葉によってなえなのがいないことを再認識し、寂しそうな表情を浮かべた。


 「オオカミじゃないよね?」このシリーズにおいて誰しもが確認したい問いをあおい(川口葵)がちょこ(りゅうと)に投げかける。なえなのが脱落してしまうと決まった際に誰よりも涙を流していたあおい。脱落者の復活の条件は「男子メンバーの中にオオカミがいること」のため女子メンバーにオオカミがいれば復活はできない。「なえなのの復活ができないことを分かっていたからあんなに泣いていたんじゃ……」とオオカミを疑われていたあおいだがこの言葉の真意はいったい……。

 そして今回最も波乱な展開を生んだのがりょうか(吉田伶香)の月LINE。アトリエに残っているメンバーが騒然となる中、ちょこだけは全てを知っていたようだ。

 3時間前。ちょことりょうかは2人きりでりょうかの「もう1人の気になる人」について話していた。「自分の気持ちからその人がいなくなることがなくて、それがつな(綱啓永)くん」と誰しもが予想していなかった名前がりょうかの口から飛び出す。月LINEを送った相手はつなだったのだ。


 ずっと一途にりょうかを想ってきたちょこだったが、ここにきて彼女の気持ちはもう自分には向かないことを察したのか「つなくんと一緒にいるのを見て、りょうかちゃんの隣は俺じゃないと思った。俺はりょうかちゃんのこともう好きじゃない」とまだ完全に気持ちを消し去ったわけではないはずなのに、精一杯の強がりなのか、彼女への気遣いなのか……。

 りょうかは涙を流しながら「すごく楽しかったありがとう」とこの恋の終わりを告げる。中間告白では微笑ましい両想い成立を見せていた2人。ボタンのかけ違いはどこから始まっていたのだろうか。残念でならない。

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