道明寺ここあ所属のRIOT MUSICが発揮する“リアルな魅力” 初のリアル&オンライン同時ライブを見て

RIOT MUSICが発揮する“リアルな魅力”

 一方、長瀬有花の「駆ける、止まる」は、矢野顕子なども髣髴とさせるウェルメイドなポップスと、恋愛サーキュレーション的なゆるふわラップの要素が合わさった、ふわふわとしたボーカルのキュートさが伝わってくるような印象だ。そしてオリジナル曲コーナーのラストで披露されたのは、道明寺ここあのオリジナルソング「Fall in Sunset」。この曲は昨年9月20日に開催された「RIOT LIVE - 道明寺ここあ バースデーライブ〈 Fall in Sunset 〉」の当日にリリースされた楽曲で、彼女が小学生の頃から憧れのボカロPだったみきとPの提供による80年代ファンク&ブギーっぽいシンセが特徴的な洒脱なシティポップ。「これから」への予感について歌われる歌詞も印象的だ。それぞれに歌声や魅力が違うからこそ、全員のオリジナル曲が揃ったことで、5人の魅力がより伝わってくるようだ。

 本編ラストは、会場の観客やオンライン視聴の観客すべてに感謝を伝えながら、この日の感想をひとりずつ振り返り、最後は5人全員で歌う嵐の「Happiness」のカバーを披露。この日ソロを中心に様々な楽曲を歌ってきた5人の声がここで初めて重なって、全員で並んで「走りだせ」と力強く歌う姿は、RIOT MUSICの活動のさらなる広がりがますます楽しみになる瞬間だった。筆者はオンライン視聴のため目にすることはできなかったが、最後はリアル会場限定のアンコールで「Butter-Fly」のカバーを5人で披露してライブ終了となった。


 
 事務所全体の1stライブとあって、おそらくメンバーはそれぞれプレッシャーや緊張を抱えていたはず。けれども、それぞれに魅力的なパフォーマンスと、5人揃っての一体感の両方で観客を魅了したこのライブは、RIOT MUSICの新たな門出を伝えるような雰囲気だった。

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