『R-1グランプリ2021』ファイナリストの“ヤバすぎる”個性 片鱗見せるYouTube動画を見よう

R-12021ファイナリストのYouTubeチャンネル

 吉本芸人の「さえない似顔絵」をインスタグラムに投稿し話題となっているkento fukayaのYouTubeチャンネル『kento fukaya CH』も要注目。

 独特な画風を活かしたフリップネタはもちろん、アカペラでひたすら意味不明な歌を歌う「【マジで耳に残らない意味わからん歌】」の謎の中毒性はなにかのキッカケで大バズリしそうな雰囲気すらある。

ターザンとトロッコ男【マジで耳に残らない意味わからん歌】

 最後に紹介するのが、2018年に『ザ・細かすR-1グランプリぎて伝わらないモノマネ』に出場し、「ただ道を訪ねただけの人」のモノマネで第2位に輝いたこともある森本サイダーのYouTubeチャンネル『森本サイダーの甘甘炭酸ちゃんネル』。

 メインコンテンツ「せつない人モノマネ」は、知り合いに一人はいるであろうちょっと残念な人の「あるある」と、森本サイダーの醸し出す悲壮感に満ち溢れた雰囲気、撮影場所の部屋のちょうどいい汚さなどが相まってとてつもないリアリティがある。

「成人しているのに親戚の集まり嫌がる長男」
「妹が紹介したバイトを1ヶ月で辞めてしまったお兄ちゃん」
「前澤社長から100万円貰いたくて動画でアピールするが色々間違っている人」
「甥っ子には優しいけど弟夫婦には嫌われてる叔父さん」

 など、タイトルからすでにほんのり感じる絶望と、一貫して共通する「そこまで悪い人じゃなさそう感」が涙と笑いを誘う。「笑えるのに泣ける」という新たなジャンルになりそうな可能性を秘めた最高のコンテンツだった。

せつない人モノマネ パート2

 知名度の有無問わず恐ろしいまでの個性を誇る今年のR-1ファイナリスト。日曜日、全員の天賦の才が世の中にバレる。新たなスターの誕生を心して見守りたい。

■かんそう
1989年生まれ。オールジャンルミクスチャーブログ『kansou(king and soul)』を運営。記事によって変わるテンションの落差に困惑の声多数。『QJWeb クイック・ジャパン ウェブ』『SUUMOタウン』『We Love Expedia』などでも執筆。

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