『PUI PUI モルカー』ヒットに関する数字をリサーチ アニメの枠に留まらない快進撃の理由は?

『PUI PUI モルカー』ヒットに関する数字を分析

原作や声優・主題歌の情報がないオリジナル作品は履歴を追いやすい?

今後この山並みはどこまで続くだろうか(放送開始日からの1ヶ月間で固定)。

 情報露出が限られてしまうのは尺が短いからだけではない。尺が長くてもインディーズなど低予算の作品の場合、周知に苦労する。大々的な露出になるのは声優や主題歌の発表をした時くらいでしかない。『モルカー』はその観点からでも、精度として期待できる。

 やはり一番の決め手は、原作のないオリジナル作品であること。原作が映像化されるのであれば、原作の情報も加味されてしまうのは避けられない(そもそもショートとはいえ、新人がテレビシリーズの監督を務めることは珍しく、しかもヒットに至ったのは快挙)。

 それらの是非はさておき、『モルカー』を「日本、過去30日間、すべてのカテゴリ、ウェブ検索」に設定して人気度の動向を見てみた。Twitterで初めてバズってトレンド入りした1月10日は、Google急上昇ワードでは3位に入っており、グラフの上昇傾向と一致している。

『モルカー』の5話で登場したネタも大いに共感を集めた(元ネタではないので注意)。

 その後の12日、19日、26日、2月2日の山は、それぞれ2話、3話、4話、5話の放送日である。3話の山が一番高いのは、噂を聞きつけた人の反応か。Twitterでは作中の猫・チャッピーもトレンド入りしていた。安定した強さを誇る猫も一因なのか。

 この人気度の動向は、検索数で一番高い山を100としている。一方Yahoo! JAPANのリアルタイム検索はツイート数で、それぞれの山は約148000件、約150000件、約98000件、約116000件となっている。グラフの比較として興味深い。

 作品がヒットしたら、まず最初に以上のような調べ方をしてみると思うので記載してみた。バズってから徐々にグッズなどの情報も増えてきているとはいえ、先述したように原作や声優・主題歌の情報がないところから始まっている。そこが考察のカギかもしれない。

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