AirPods Proだけじゃない! ステイホームのオーディオは「外音取り込み」機能で選ぼう

「外音取り込み」でオーディオ選びをする理由

頬骨を振動させて頭に音楽を響かせる「骨伝導」デバイス

AfterShokz『OPENCOMM』

 主にスポーツ方面で注目を集めている音楽リスニングデバイスが「骨伝導」ヘッドホン。人は普段耳の鼓膜の振動によって音を聴いているが、自分の話す声などは頭蓋骨の振動によっても聴覚神経に伝わる。骨伝導ヘッドホンは、そんな頭蓋骨の振動で音楽を聴くデバイスだ。装着時には耳を塞がないため周囲の音はそのまま鼓膜から聴こえるし、同時に骨伝導によって頭のなかに音楽が直接流れ込む、不思議な音楽リスニングを体験できる。

 AfterShokz『OPENCOMM』はそんな骨伝導ヘッドホンを、よりテレワークに特化したデバイスで、通話用のブームマイクも搭載。どちらかというと音の情報を確実に伝える目的のデバイスなので、イヤホン・ヘッドホンのような音楽向けの音質ではないが、コミュニケーション最優先のオーディオデバイスとして選ぶなら有力な選択肢だ。

AfterShokz『OPENCOMM』
直販価格:19,998円

自分の部屋で音楽を聴くなら「ネックバンドスピーカー」という選択肢も

シャープ『AN-SS2』

引用:corporate.jp.sharpより

 現在のステイホームが常態化する少し前、2018年ごろに登場した新しい音楽リスニングデバイス「ネックバンドスピーカー」も、少し異色だが外音取り込みに対応した音楽デバイスに分類できるかもしれない。首元のスピーカーから音楽を流すことができ、耳を塞がないので当然周囲とのコミュニケーションも図れる。スピーカーなので全く遮音性はないが、音量は比較的小さくて済むので、ご近所や隣の部屋の迷惑にはなりにくい。

 シャープのAQUOSサウンドパートナー『AN-SS2』は、内蔵スピーカーと耳に向けられたリフレクター構造によって、自然に包み込まれるような音楽リスニングを体験できる。BluetoothによるスマホやPCとの接続だけでなく、同梱のBluetooth送信機でテレビ音声も聴ける。イヤホンとは少し違った、よりオープンな音楽リスニングを求めるなら検討の余地アリだ。

シャープ『AN-SS2』
実勢価格:13,680円

■折原一也
1979年生まれのオーディオ・ビジュアルライター/AV評論家。映像と音に関連するガジェットが専門で、モノ雑誌や専門誌、Webなどで実機レビュー記事を多数執筆。VGP審査員

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる