次期Apple Watchに血糖値測定機能? 日本企業も参戦の「健康測定機器の聖杯」争奪戦

次期Apple Watchに血糖値測定機能?

日本のスタートアップもCES2021に出展

 実のところ、非侵襲型血糖値測定機能を実装したデバイス開発に取り組んでいる企業は、日本にも存在する。2017年に設立された株式会社クォンタムオペレーションは非侵襲血糖センサーを開発しており、オンラインで開催されたCES2021年に出展している。

 クォンタムオペレーションの血糖センサーにはLEDセンサーとフォトダイオードが使われており、同社独自のスペクトラム安定化技術とノイズ除去技術を駆使して、高精度かつ再現性のある血糖値測定を実現しようとしている。

 以上の血糖センサーについて報じたテック系メディア『Tech Times』が公開した1月12日付の記事によると、同センサーのデザインはApple Watchに似ているようだ。

 クォンタムオペレーションは、血糖センサーのほかにもコロナ対策ソリューションも出展した。具体的にはコロナ陽性者の心拍数等を遠隔測定して、急激な重症化を早期発見するというものを発表した。

 以上のようにウェアラブルデバイスにおける健康測定機能には、進化の余地がまだ十分にある。こうした機能を健康維持のために使うことが当たり前になる可能性も、十分にあるだろう。

トップ画像出典:MacRumors「Apple Watch Series 7 Rumored to Feature Blood Glucose Monitoring」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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