Apple、“iPhone向け独自セルラーモデル”着手へ Android勢は戦々恐々?

 Appleが、iPhoneに搭載することを計画している独自のセルラーモデルの開発を開始したことが、同社幹部の談話で明らかになった。

ハードウェア技術部門のコメントで、Qualcommの株価は6.3%下落

 Appleのハードウェアテクノロジー部門のシニア・バイスプレジデントであるJohny Srouji氏は、このほどCEOであるTim Cook氏とのバーチャル会議を行ったが、その内容は興味深い洞察に溢れている。

 Johny Srouji氏は「今年、初の内蔵セルラーモデムの開発を開始しました。これにより、重要な戦略的移行が可能になります。このような長期的な戦略的投資は、未来のために優れた革新的なテクノロジーを確保し、Apple製品を実現するためのものです」と述べる。

 Bloombergがこのコメントを報じると市場は衝撃を受けて、収益の約11%をAppleから得ているQualcommの株価は6.3%下落した。

2020年に大きく前進

 Appleのハードウェアテクノロジー担当者が、2020年がiPhone向けのセルラーモデムを進歩させる大きな年だったことを確認と『Patently Apple』は報じている(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2020/12/apples-svp-of-hardware-technologies-confirmed-that-2020-was-a-big-year-for-advancing-their-future-cellular-modem-for-iphones.html)。

 Johny Srouji氏によると、2019年にIntel Corp.のモデム事業を10億ドル(約1000億円)で買収したことで、Appleはハードウェアとソフトウェアのエンジニアチームを構築し、独自のセルラーモデムを開発することが可能になったという。

 Appleはモデム構築を推進するために、ここ数年に渡りQualcommからエンジニアを雇い入れており、カリフォルニア州クパチーノのApple本社、サンディエゴ、ヨーロッパに専門の部署を設置している。

 Johny Srouji氏のチームがApple最初のMac用M1チップも開発した。その高い性能を考慮すると、Apple初のセルラーモデムがどんなものになるか、想像できる。Qualcommのセルラーモデムを迂回することになるため、Android系の受託製造業者も恐れおののいていることだろう。

 iPhone 12シリーズに搭載されている、Apple A14 BionicチップについてもAppleが独自開発し、Qualcomm製のチップを凌駕し始めている。

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる