折りたためるスマホ『Galaxy Z Fold2 5G』　スマホ2つ分の大画面が可能にすることは？

漫画などが見開きサイズで読めるのはこの機種ならのメリット

　この動画・読書閲覧に適した端末が、普段は折りたたんで、スマホサイズで持ち運びできるのだから快適だ。

　もちろん、元々2枚のディスプレイなので、左右2つの画面に分割表示することも可能。マルチタスク機能を使えば、右画面と左画面で別のアプリを動かすこともできる。これは今までのAndroid端末ユーザーなら画面を上下に分けてやっていたと思うが、たとえば左画面でLINEでトークしつつ、右画面でカレンダーで予定を見るということもできるわけで、こういうときは画面が2枚あるとやはり非常に見やすい。

　なお、『Galaxy Z Fold2 5G』は内側だけでなく、外側にもカバーディスプレイとして6.2インチHD+　Super AMOLEDディスプレイを搭載している。そのため、わざわざ開かなくても、たとえば電話がかかってきたときや、画面の狭いスマホとして使いたいときなどは、6.2インチ画面の(ちょっと分厚い)スマホとして使うことも可能だ。

もうひとつの使い方。全開にしない「フレックスモード」

　もうひとつ、フォルダブルスマホ『Galaxy Z Fold2 5G』には、おもしろい使い方がある。それは、筐体の折りたたみ角度を全閉でも全開でもなく、75度〜115度の角度で固定する「フレックスモード」を使うことだ。

　これまでは、スマートフォンを置くには置き台を使うしかなかったためにスマホで写真を撮る際は手に持って撮影するのが普通だった。しかし『Galaxy Z Fold2 5G』では「少しだけ折って置く」ということが可能になったため、スマホを平らな所（たとえば机など）に置いてセルフタイマー撮影、というようなことが可能になるのだ。

　(ちなみに、『Galaxy Z Fold2 5G』動画撮影中、アイコンをタップするだけで、被写体を追跡して常にピントを調節してくれるので非常に便利)

　また、この「フレックスモード」を使うと、スマートフォンを2つの画面に分割し、それぞれを違う用途に使用することができる。

　たとえば、Youtubeの再生なら、全開モードであれば画面いっぱいに動画を再生するが、フレックスモードでは一画面で再生、もう一画面には感想などが書かれた画面を表示、などということができる。

　できれば「フレックスモード」に対応したアプリケーションが、サムスン以外からも提供されることを望みたい。たとえば、LINEのようなチャットアプリでトーク画面を見ながら下画面がキーボードになっていてタイピングできるとか、あるいは、下画面に各効果をかけたプレビューを表示しながらメイン画面では今選択している効果で自撮りができるビューティカメラなどがあれば、面白いと思うのだが。

■大和哲
IT＆サイエンスライター。モバイルとガジェットとバーガーキングをこよなく愛しています。Web:http://ochada.net/twitter:@deyamato