『JCJK流行語大賞2020』から読み解く“ティーンが求めるアプリ” キーワードは「新たな発信経路」

『JCJK流行語大賞2020』アプリ部門分析

4位 Zoom

 ビジネスマンの間でも活用される会議用ビジネスアプリ。JCJKもコロナの影響により、お世話になっているようだ。たとえば学校のホームルーム、授業、塾の講習など。また、大人が行うオンライン飲み会のように、ティーンも交流ツールとして活用している。

 各自お菓子を用意してZoom女子会を開き、恋バナに花咲かせている姿が容易に想像できるし、そう考えればビジネスツールということで堅苦しいイメージのZoomもオシャレに思えてくる。

5位 Tokyo Disney Resortアプリ

 ディズニーランドの入園チケットが完全予約制になったため活用されるようになったアプリ。チケットの予約だけでなく、待ち時間の確認やファストパスの取得も可能となっている。そのためJCJKはTokyo Disney Resortアプリをダウンロードしたうえディズニーへ遊びに行くのだ。

 首都圏のJCJKにとって友だちとの卒業旅行といえばディズニーだ。また、入場制限のあるディズニーは映える写真を思う存分撮影できる。Tokyo Disney Resortアプリを活用しない手はないだろう。

■ティーンがアプリに求めているもの

 アプリ部門の上位3つから、ティーンはオリジナリティを出せるものを求めているのではないか。また、発信を前提にアプリを選び利用していると考えられる。

 Widgetsmithでは常に推しが目に入るところにいる状態で、周りに見せることで布教もできる。Dazzカメラはセンスの良い写真で周りにアピールが可能だ。そしてリールでは、新たな発信経路の確保が可能となった。

 SNSで自己発信が当たり前になっているからこそ、ランクインしたアプリが流行ったのだろう。今後も自分の個性を出せるアプリがティーンに刺さるのではないだろうか。

 ティーンのアプリやSNSの使い方は、想定外のトレンドを生み出しているところが面白い。来年の大賞には彼らのどんな発明が選ばれるのか、今から楽しみである。

■青木ゆき
Webライター。2018年より副業でライターを始め、2020年にフリーランスデビュー。ITやガジェット、恋愛、シナリオ分野をメインに執筆。現在は動画編集も対応中。

参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000017469.html

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