AirPods Max、海外メディアは辛口評価 強気の価格設定に「HomePodの二の舞」の声

AirPods Max、海外メディアは辛口評価 強気の価格設定に「HomePodの二の舞」の声

 12月8日、事前のアナウンスなしでApple初の純正ワイヤレスヘッドフォン「AirPods Max」が発表された。イヤフォン型のAirPodsとAirPods Proのテクノロジーを流用したAppleファン待望の製品なのだが、その価格設定に関して海外メディアはやや辛口の評価を下している。

Bose 700と比較すると……

 テック系メディア『tom’s guide』は9日、AirPods MaxとBose 700を比較するレビュー記事を公開した。AirPods Maxの比較対象としてBose 700が選ばれた理由は、後者はハイエンドなワイヤレスヘッドフォンの代表と考えられるからである。

 まずは価格の比較だが、AirPods Maxが549ドル(日本では61,800円)に対して、Bose 700は379ドル(日本では46,750円)。ヘッドフォンとしては高価格帯に位置づけられるBose 700をさらに上回る価格のAirPods Maxに関しては、この価格差に見合う違いがあるかどうかが評価のポイントとなる。

 外観については、AirPods MaxとBose 700はまったく異なる美学にもとづいて設計されている。Bose 700は最先端製品であると思わせる現代的な設計となっている。対してAirPods Maxの丸みを帯びた長方形のようなデザインは現在主流のものとは異なり、むしろレトロな印象を受ける。カラーバリエーションに関しては、Bose 700は落ち着いた色調で統一されているのに対して、AirPods Maxはピンクやグリーンが選べて遊び心がある。

 音質については、AirPods Maxがまだ出荷されていないので聞き比べることはできないが、Bose 700にはなくてAirPods Maxにはある機能として空間オーディオがある。この機能によって生じる音響の違いが、AirPods Maxの評価に大きく関わるだろう。

 バッテリー寿命と充電時間に関しては、両者に大きな差はない。ただし、Bose 700はUSB-C接続に対応している。

 まとめると、AirPods Maxには空間オーディオやApple製品との連携のようなBose 700にはない利点がある。しかしながら、高額であることから、ハイエンドなワイヤレスヘッドフォンの選択肢としてBose 700は支持され続けるだろう。

平均価格のより300ドル以上高い

 US版ウォールストリートジャーナルも9日、AirPods Maxのレビュー記事を公開した。同メディアのレビューは、tom’s guideのものと比べてかなり辛口だ。辛口な評価をつける理由は、やはりその高い価格設定だ。

 かつてAirPodsがリリースされた時、当時としては競合製品より高額な159ドルであった。高額ではあったものも、AirPodsが人気製品となったのは周知の通りである。こうしたAppleのプレミアム価格戦略には、失敗例も存在する。同社初のスマートスピーカーHomePodは、リリース当時に市場で最大シェアを占めていたAmazon Echoの2倍以上の350ドルであった。HomePodは音質で評価されていたものも売上は低調で推移し、その後より廉価なHomePod Miniを投入したのだった。

 ウォールストリートジャーナルは、AirPods MaxはHomePodと同じ運命をたどるのではないか、と評している。ノイズキャンセリング機能つきのワイヤレスヘッドフォンの平均価格は230ドル(約24,000円)に対して、AirPods Maxは2倍以上の価格である。また、ワイヤレスヘッドフォン市場の現状も、AirPods Maxに不利に働く可能性がある。同市場は縮小傾向にあるのだ。

 もっともコロナ禍が続いているため、家庭用オーディオ製品の需要は高まっている。このことを考慮してもAirPods Maxの価格は高すぎる、とウォールストリートジャーナルは評している。

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