『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第10話ーーみなみがトウヤにダメ出し!? 本音のぶつかり合いで揺れ動く恋心……

『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第10話レビュー

 今回のオーディションは個人戦となり、オーディションでの相手役はその場でランダムに選ばれる。ただし、同棲ハウスに入居した2人はそのペアでオーディションを受けることができ、同棲ハウスでの稽古を生かすことが出来る。


さて、今宵の同棲ハウス入居者の条件は「まだ同棲ハウスに入居したことのない方」で、みなみ(糸原美波)とさちか(新田さちか)が該当する。みなみの即座の立候補を受けて、澤田(育子)先生より「シェアハウスに帰ってから一緒に過ごしたい相手を決めて誘って下さい」とのお達しが入る。

 シェアハウスではトウヤ (森田桐矢)から昨日のモニタリングルームでの様子を聞いたまなみ(江野沢愛美)の表情がみるみる曇り始める。どうやらまなみが撮影している最中、ふうた(坂口風詩)とけい(北條慶)の距離が近かったようで、2人で動画撮影などをして盛り上がっていたようだ。トウヤから「ほんとにモニタールームにいなくてよかかったと思う)」と言われるほどけいとふうたは急接近していた模様。不安に苛まれたまなみはけいを呼び出し、その件について聞き込みを入れる。

 「昨日の撮影が終わった後思った感想が“疲れた、けいちゃんと話したい”だったのね。うちら(まなみとたくや(若林拓也))が真剣にお芝居してるところでベタベタする場所じゃないだろって正直思っちゃったのね。度が過ぎてると思った」とまなみは単刀直入に切り込む。まなみとして自分は涙ながらに見ていたけいと他の人とのキスシーンだったのに、一方のけいは他の女子と戯れ合いながら見ていたかのように受け取ってしまい、寂しかったのかもしれない。それに対して、けいは真摯に正直な感情を伝える。

「俺はそれがふうちゃんに対する向き合い方だと思ってたのね。俺の中でまなみを好きな気持ちとふうちゃんを好きな気持ちがあって、その時々で気持ちの大きさは変わるんだけど、その時はそうしちゃった。ただ主演の2人に対して失礼なことをしたと思う。ごめん」

 その頃、トウヤもふうたを呼び出していた。トウヤは早い話が「ふうちゃんの気持ちの変化があったのは感じてる。俺が気付くのが遅すぎたけど“今までありがとう”って伝えたくて」と、なんだか既に弱腰だ。それに対して、涙ながらにふうたは答える。「同棲ハウスで“矢印の変換はない”って言ったでしょ。それは嘘じゃない。でも1個じゃなくなった。自分が今どうしたらいいか一番わからない。でも遅いよ〜とは思った。分かってたんならもっと早く言ってよと思う」と泣き笑いする姿が切ない。トウヤも自分が中間告白でふうたを呼び出さなかったことからボタンのかけ違いが始まった自覚があるため、都合よく今さら自分本位にアプローチできないのだと思うが、この揺れている時こそ女子はガッツリ掴まれたいのが本心だろう。なかなか噛み合わず埋まらない2人の温度差が歯痒い。

 その後、トウヤが泣いているところに見計らったかのようなタイミングでみなみが合流。同棲ハウスに入居する相手としてお誘いしにきたのは明らかで、それがまた切なさを加速させる。泣いている理由を聞くみなみに「4話でけいちゃんとふうちゃんがキスシーンしてるの見て、ふうちゃんのこと好きだなって気付いて。中間告白でみなみに告白して思わせぶりなことしてごめん。皆に良い顔しようとして皆を混乱させた」とトウヤが話す。そして「もう思わせぶりなことをして皆を混乱させたくない」と続けた。そんな中、切り出したみなみの「ごめん、私トウヤを同棲ハウスに誘いに来たんだよ」は、本当に彼女の魅力がギュッと詰まった一言で、彼女だからこそ言えた一言だったと思う。よくよく考えた上でトウヤはついに結論を出した。

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