“聴く映画”Amazon『Audible』の可能性は無限大 窪塚洋介「かなり面白いので気を付けてください」

Amazon 『Audible』発表会レポート

山寺「人の想像力なめんなよ」とAudibleに無限の可能性を見る

 話は、開始したばかりのAudibleエンターテインメントというジャンルの可能性についてにまで及んだ。

 山寺は、「音声やSE、音楽だけで楽しんで頂くっていうのは、本当に僕はすごいことだし、一生かけてやっていきたいと思ってきたことなんです」と熱く語った。

 山寺は、「映像化不可能」と言われる映画の存在を取り上げ、「映像化が本当に不可能なものでも、音声化は可能なんですよね。だからこのAudibleエンターテインメントっていうのは、これからどんどんスタンダードになっていく。本当に無限の可能性があると思うんです」と力を込めた。

 そして、「人の想像力なめんなよってことなんですよ」と、音声のみでも視聴者はその想像力でコンテンツを楽しめるはずだと断言。

 それについて窪塚も、「視聴者の方を信じるというか、視聴者の方に頼るというか」と続けた。既に完成した作品を脳内でそれぞれの視聴者がイメージして形づくる、という点を取り上げ、「聴いてくれた人の数だけ『アレク氏』という作品はある」と語った。

 三石はAudibleが広がることで「聴く側の人の耳の能力が各段に成長するというか、広がるんじゃないかな」と指摘。

 そして梶は、「新しい文化として根付いていくっていう事ですね」とまとめた。

 山寺は、Audibleの音声コンテンツとしての可能性を熱弁した後、「もちろん集中して聴いた方が楽しいかもしれませんが、何かしながらだって全然聞ける」と楽しみ方の幅広さにも言及。窪塚も「車を運転しながらとか、料理をしながらとか、家事をしながらとか楽しむことができると思うんです」と続けたあと、「でも、かなり面白いので気を付けてください(笑)」と、特に運転中の視聴に注意喚起を忘れなかった。

 最後に窪塚は、Audibleエンターテインメントという新ジャンルについて「輝かしい未来に向かっていくきっかけになるんじゃないかなと思っております」と語った。


 『アレク氏2120』は全12話構成。11月19日の16時から第1話~3話の配信を開始しており、4話以降は随時配信となる。

 『アレク氏2120』のみならず、新ジャンルである「聞く映画」Audibleエンターテインメントの今後の展開から目が離せない。

■長門繭
フリーライター兼イラストレーター。ブログ運営を中心に2016年からライターとして活動を開始し2018年に独立。エンタメ系、旅行、テック、時事など得意分野は幅広い。現在はイラストレーターとしても活動中。

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