Z世代にとって『Apple Music TV』は“新鮮”か、それとも“退屈”か

『Apple Music TV』はZ世代に響くのか?

『YouTube』と『Apple Music TV』、『MTV』と『Apple Music TV』

 この発表に対し、音楽リスナーからは「MTVを思い出す」という声が相次いでおり、海外のウェブマガジン『AdAge』では“New(Old)MTV style”、『life hacker』では“hold out hope for MTV2 Apple Music TV 2, though.”などと揶揄されたりもしている。確かに、MV全盛期を経験済みの世代がそう捉えるのも無理はないが、全盛期を経験していない若い世代にこの『Apple Music TV』がどう響くのかは予想がつかない。特に、インターネット普及以降に生まれた“Z世代”と呼ばれる層にとってみれば、物心ついた頃にはYouTubeが存在していたため、“次に再生する動画を好きに選べない”『Apple Music TV』を“新鮮”と捉えるか、“退屈”と捉えるかは予想がつかない。

 とはいえ、カムバックに合わせたMVやインタビューなどの一挙放送、MVのプレミア、新譜リリースの特別番組などは功を奏する予感もする。K-POPアーティストならば、動画配信アプリの『VLIVE』を用いてカムバック特別番組を放送することもよくあるが、K-POP以外のアーティストに対してはそういった場はあまりない。YouTubeでリリースに合わせて番組を企画することもできなくはないが、大手音楽サービスである『Apple Music』内で放送するのとYouTubeの自分のフィールド内だけで配信するのとでは、反響も違ってくるだろう。

 それに、『Netflix』や『Amazon Prime Video』で提供するライブ映像やドキュメンタリーとはまた違った、アーティストのサプライチェーンに沿った動画コンテンツを企画・配信することができるのは、音楽ストリーミングサービスならではかもしれない。

 ちなみに、新型コロナウイルスの感染拡大以降、世界中でオンラインライブのプラットフォームが誕生して市場競争を繰り広げているが、Appleは『Apple Music』の主要ラジオステーションである「Apple Music 1」内でオンラインライブ専用のコンテンツを制作するつもりはないそうだ。その代わり「Apple Music 1」、「Apple Music Country」、「Apple Music Hits」ですでに製作したビデオコンテンツを『Apple Music TV』用のコンテンツとして配信するつもりだという。

(画像はPixabayより)

〈Source〉
「APPLE MUSIC TV IS THE NEW (OLD) MTV, PLUS TMI ABOUT JEFFREY TOOBIN’S ZDI: TUESDAY WAKE-UP CALL」
https://adage.com/article/news/apple-music-tv-new-old-mtv-plus-tmi-about-jeffrey-toobins-zdi-tuesday-wake-call/2288606

「How to Watch Apple TV's New MTV-Style Music Channel」
https://lifehacker.com/how-to-watch-apple-tvs-new-mtv-style-music-channel-1845429371

「アップルがミュージックビデオステーションサービス「Apple Music TV」を米国で開始」
https://jp.techcrunch.com/2020/10/20/2020-10-19-apple-launches-a-u-s-only-music-video-station-apple-music-tv/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる