『今日好き 夏空編』第5話ーーすずかの“悲しすぎる告白”にメンバーも涙……

『今日好き 夏空編』第5話レビュー

 第4話終盤の“気になる展開”から、今週までずっと気を揉んだ視聴者も多かったことだろう。『紫陽花編』で恋に落ちた小林希大(きだい)を心の片隅で忘れられない石川涼楓(すずか)と、そんなすずかに健気なアプローチを見せる酒寄楓太(ふうた)。ふうたは、3日目の朝にビーチを散歩する約束をこぎつけるも、前日のギリギリのタイミングで、すずかから「(行くか)悩んでいる」という相談をされるなど、依然として雲行きの怪しさが漂っていた。

 翌朝、ふうたは明け方の眩しい波打ち際にしゃがみこんで、すずかを待つ。すずかが来るだろう宿泊先の方を何度も振り返っていたが、彼女がようやく現れ、ふうたの神妙な面持ちがようやく解けたのは、しばらくしてからのこと。それでも、この後に待つのは、すずかの悲しすぎる“告白”だったのだ。

 この日、彼女が夕方を待たずして出した答えは、旅のリタイア。当初から「吹っ切れた」と語りながらも、「この旅に来ても、正直思い出しちゃうことがあって」と、きだいの存在をやはり忘れられなかったすずか。「昨日の夜、めっちゃ考えて、たぶんこのまま旅を続けても、次の恋に進まなきゃと思いすぎて……」と、ふうたに対して慎重に言葉を選びながらも、最後には「もうあと1日しかない時点で、この旅で好きな人はたぶんできないと思うの」と、リタイアの意志をはっきりと伝えたのだった。

 すずかにとって、ようやっと自分の気持ちに素直になれたのだろう。間違いなく、ふうたの優しさが彼女の本心を引き出したのだ。その答えを受けて、ふうたは後に「したかったです、(きだいとの恋の)上書き」と悔しさを滲ませていたが、すずか本人の前では「自分でもこんなに好きになると思ってなくて……大好きでした」と涙を拭いながら想いをぶつけ、最後には「ありがとう」と感謝を交わし合っていた。

 これまでの旅でも、自身の想いに整理をつけられず、悩み抜いた末にリタイアという結末を選んだメンバーはいたが、大切なのはこの後の歩みをどう正解にするかだろう。きだいが次の旅に参加する保証はない今、すずかはもちろん、彼女を本気で好きになったふうたにも、ぜひ前向きな道を選んでほしいし、すぐに切り替えられないとは思うが、自身を慕う横田未来(みらい)と向き合う機会としても、残りの時間を大切に過ごしてほしく思う。

 そこから、女子からの最後のアピールタイムに突入。それぞれが話したい男子を指名する場面で、まずは梅原麻緒(まお)が動く。指名した相手は、前日に作ったオリジナルハンカチを交換すると約束している天野冬海(ふゆみ)だ。

 ハンカチを交換しながら、お互いの現状報告をすると、告白当日ながらも「まだ意中の相手を絞り切れていない」と明かすふゆみ。そんなふゆみに対して、彼が周囲の“男らしくなってほしい”という期待に応えていることから、「(以前よりも)もっとかっこよくなってるなって」と、嬉しい言葉を投げかける。また、別れ際には「昨日話して、もっと話したいなとずっと思って……好きになったなって」と締め括った。ツーショット内容としてはやや端的だったが、掴むべきポイントがしっかりとしているだけに、まお本人としても好感触だったようだ。

 さらに、ふゆみは川畑愛真(えま)ともツーショット。前日のクルージングデートを経て、「やっぱりえまは、ふゆみくんのことしか思ってない」と、えまは最初から勝負に出て、2度目の手繋ぎに成功する。ふゆみこそ「最後まで考えさせて」と返事をしていながらも、2人だけの穏やかな空気感が共有されていたように思えた。すると、えまから「待って……三線弾いていい?」と、THE BOOM「島唄」を歌うという突然の沖縄感ある提案が。『紫陽花編』でも、ふゆみは瑛人「香水」のセッションがあっただけに、これにはスタジオメンバーからも「ふゆみのツーショには音楽が必要やから!」というコメントが投げられた。

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