AIの活躍分野は宇宙にまで拡がる NASA火星探査ドローンにAI組み込みへ

NASA火星探査機にAIが採用

 地球外の生命体の存在をめぐっては、別のアプローチからの研究もある。米国のシリコンバレーには地球外知的生命体を探査する学際プロジェクト(通称、「SETI」)が発足しており、2018年3月に開催されたワークショップでは、宇宙飛行士のほか、神経科学者、AI研究者、歴史学者などを交えた議論がなされた。

 また、「近代言語学の父」と称される言語学者のノーム・チョムスキー氏は2018年5月、ロサンゼルスにて開催された米国宇宙協会主催の国際宇宙開発会議(ISDC)にて、火星における知的生命体の存在をほのめかす発言を行っている。彼いわく、火星で話される言語は地球上の人間の言語と大して変わらないものだという。もし火星の言語が明らかになれば、地球上の言語を火星の言語に変換する機械翻訳ツールが登場することで、宇宙人との交信も現実味が増すかもしれない。

 近年、宇宙分野に投資する企業や起業家が増えている。ホリエモンこと、堀江貴文氏はそのひとりだ。堀江氏が取締役を務めるインターステラテクノロジズは、世界一安価なロケットをコンセプトとした、「ねじのロケット」の愛称で親しまれる観測ロボットを鋭意開発中である。この宇宙事業も、近い将来はAIが後押ししてくれることになるだろう。

(画像=Pexelsより)

■大澤法子
翻訳者、ライター。AI、eスポーツ、シビックテックを中心に動向を追っている。

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