『Ghost of Tsushima』海外での評価は? 「黒澤映画のよう」と絶賛する一方、「キャラが残念」との声も……

『Ghost of Tsushima』海外での評価は?

キャラクターは、古典的なサムライで真面目すぎ?

 また、『TechRadar』は主人公・境井仁のキャラクターについて「残念」と述べる。「物語の人間的要素で、エネルギーみなぎる向こう見ずなキャラクターが揃う『七人の侍』よりも、陰気な『乱』のような人物をSucker Punchは描いたようだ」とし「ストイックで高貴だが少しユーモアに欠け、古典的なサムライだ」と評価した。

 『Ghost of Tsushima』の個々の要素は、全体的に満足出来るつくりで、歴史世界の探検は摩訶不思議。ビジュアル的には、これまでで最高のものだ。

 しかし、サイドストーリーは『The Witcher 3』ほどの説得力がなく、システムは『The Legend of Zelda: Breath of the Wild』と比べて遊び心や実験的なものに欠け、世界観は『Red Dead Redemption 2』よりも生き生きとしていない。もちろん、どのゲームもそれぞれに美点はあり、『Ghost of Tsushima』には、いつまでもプレー出来る魅力がある。

 日本の歴史に基づいたゲームに、海外メディアはズバッと切り込んでいる。日本側からはどのように映るのか、プレイしてみるのはどうだろうか。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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