『水溜りボンドのANN0』第9回おさらい 敬愛するレジェンド・HIKAKINを語る

HIKAKINというレジェンド

1億円寄付してコロナ医療支援募金を立ち上げました。僕と一緒に募金して命を守る人を支えませんか?

 二人の所属事務所であるUUUMの大先輩であり、YouTuberの第一人者であるHIKAKIN(ヒカキン)が5月21日、Yahoo!基金と協力して「命を守る人を支えたいコロナ医療支援募金」を立ち上げたことは記憶に新しい。医療従事者から届いた切迫したダイレクトメールをきっかけに、自分にできることはないかと考え抜いた末、自らYahoo!基金に協力を依頼し、今回の「募金」を立ち上げ、自らも1億円を寄付。動画での積極的な呼びかけにより、約18万人が募金し、約3日で2億円を突破した。

 小池都知事との対談を始め、自らの影響力を理解した上で、自粛の呼びかけをこまめに行ったりと、社会貢献を継続して行ってきたヒカキン。YouTuberをはじめとしたインフルエンサー全体でも、今までこの規模で物事を動かした人はいなかったと思われ、水溜りボンドの二人にとってもその存在はとても大きく、今週はHIKAKINとの思い出が語られた。

なんとUUUMに所属します【理由を説明します!】

 2007年にはYouTubeに動画を投稿しはじめていたHIKAKINと、現UUUM代表取締役の鎌田和樹氏が出会ったことにより、2013年、日本でYouTuberをマネジメントする初めての会社であるUUUMが設立された。水溜りボンドは、2014年にUUUM内に創設された養成所“UUUM NETWORK”の1期生。翌年、UUUM NETWORKからUUUMへと昇格した初めてのYouTuberだ。二人いわく、月に1回開催されるコンペでMVPを取ると、HIKAKINと会食できるとのこと。当時から彼らにとってHIKAKINは憧れの存在であり、素直に目指したいと思えるレジェンドだった。

 いまやチャンネル登録者数434万人という、押しも押されもしないトップYouTuberの水溜りボンドだが、まだ登録者数が1000人ほどのころ、その会食は実現された。初めてHIKAKINを目の前にした時には、“存在していること”に鳥肌が立ったという。

Hikakin × Aerosmith × Nonstop - Walk This Way

 2010年、21歳だったHIKAKINは『スーパーマリオ』の劇中音楽をボイスパーカッションで完璧に再現した動画が世界から注目を集め、2013年には世界的ロックスターのエアロスミスと共演。2014年には世界的歌姫のアリアナ・グランデと共演するなど、YouTuberという職業の認知度がまだ一般的ではない頃から“トップYouTuber”として、世間とYouTubeを繋ぐ役割を担ってきた。

 2020年の今ではお茶の間でのHIKAKIN認知度もすっかり定着し、彼が切り開いてきた道を多くの後輩YouTuberたちが辿っている。水溜りボンドも「もしHIKAKINさんがいなかったら日本のYouTubeは2、3年遅れていたはず」と予想。そしてその2〜3年というのは、二人に“就職”という選択肢を与えなかった重要な期間であり、その運命を大きく変えたのだ。もしHIKAKINがいなければ、二人は就職していて、その後、水溜りボンドに衝撃を受けたカジサックもYouTubeの世界に飛び込まなかったかもしれない。YouTubeと世間の溝やギャップは今よりも深いものであったかもしれず、そう考えるととても感慨深い。

今、YouTuberにできること

この動画を見ていただきたいです。

 HIKAKINの募金立ち上げを機に、はじめしゃちょーや東海オンエア、Fischer'sらトップYouTuberたちが募金に協力。その中で水溜りボンドは、20数個の募金窓口や支援窓口を動画で紹介した。その全ての窓口に二人も募金しており、さらに医療従事者だけではなく、国産の農林水産物を食べるという幅広い視聴層が気軽に実践でき、なおかつ生産者への支援になるような様々な方法を呼びかけた。

 彼らをはじめ、多くのトップYouTuberたちが各々考え、自分にできる行動を起こす。何百万人という幅広い視聴者を持ち、個人個人が発信力を持つYouTuberにこそできることと、スピード感であると筆者は彼らのファンとして誇りに思う。そして、ふさぎこんでしまうような世の流れの中で、毎日の動画投稿とラジオにSNS、様々な媒体を介して、いつも我々の側に寄り添って元気付けてくれる水溜りボンドの二人にあらためて感謝を述べたい。

今週リクエストされた楽曲をチェック!

 『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』では、Twitterのハッシュタグ #水溜りボンドANN0 でリクエストされた楽曲を放送でかけるといった試みを実施中。なかなか良い選曲なので、彼らの番組を隅々まで楽しみ尽くしたい人はチェックしておくといいだろう。

「革命前夜」Tempalay 
「東京フラッシュ」Vaundy
「Underdog」Alicia Keys

■こたにな々
神戸出身・東京在住のフリーライター。音楽やアート、YouTuberのライブレポートやインタビューを執筆。詩人としても活動中。

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