『さよならプロポーズ』シーズン2・第7話ーー「持病があって……」ついに明かされる“結婚に踏み切れない秘密”

『さよならプロポーズ』S2、第7話レビュー

 「3年近く一緒にいるのに、話してないことがあるの」

 別れの方向に進むミドリ(27歳)と、そんな彼女を振り向かせたいユウ(27歳)。決断前日の夜、ミドリに話したいことがあると呼び出されたユウはこう切り出された。

 まずはリュウイチ(30歳)とユカリ(32歳)の決断の旅5日目。ユカリは胃腸炎でダウンしてしまった。一人で外に出ていたリュウイチは、ユウとミドリに出会う。前回の放送でユウと語り合ったリュウイチは、ミドリとも一対一で話すことに。リュウイチが俳優か結婚かで悩んでいること、ユカリが結婚しても俳優をやめないで欲しいと言っていることを聞いたミドリは「給料の良いバイトじゃいけないんですか?」と助言。ミドリらしいあっさりとした発言にリュウイチは少し驚いた様子を見せたが、この発言は、苦悩する彼の心を揺れ動かしたはずだ。

 リュウイチは個別のインタビューで「一番に自分のことを思ってくれるユカリを離したくない気持ちと、俳優を諦めたくない気持ちで葛藤している」と答えていた。一言一言、悩ましい表情で語る姿や、部屋で休むユカリを心配そうに見つめる優しい目つきから、その思いが混じり気のない本心なのだと分かる。ユウやミドリとの対話は、決断の鍵を握るリュウイチにどんな影響を与えたのだろうか。

 一方、ユウとミドリの旅は6日目に突入する。5日目の夜、ミドリはユウについて「別れたくなくて、7日間しかないのに何であんなボケッとしてんだろう?」「好きとか幸せにするとか言っているだけ」と辛辣なコメントを残す。「結婚を考えてから、この不満に気付いた」と話すミドリだが、3年近く蓄積されたモヤモヤを、たった7日間で解消するのは難しいように思える。ミドリの心の内を察し始めたのか、ユウは「時間がなさ過ぎて後悔してます、今」と焦りを見せていた。

 6日目の朝、番組MCの小籔千豊が思わず「めちゃくちゃ気まずいやん。こんなん耐えられへん、俺」と漏らすほど、二人の間には気まずい空気が。ユウに「今の気持ちを知りたい」と聞かれたミドリは、目に涙を浮かべつつ、はっきりと「結婚はできない」と答える。「本当は何のことが不安なの?」「俺がお金ないから?」と結婚できない理由を問い続けるユウの目からは涙が溢れ出していた。ユウは泣きじゃくりながら、これまで家賃や生活費などをミドリに頼ってきたことを謝り、「そんなしっかりしてない奴と結婚したくないってなるよね」と言った。

 確かに、ユウの頼りない部分はミドリが結婚したくない理由の一つだろう。しかしミドリが涙しながら「もうやだ……難しい」と口にしたことからも分かる通り、彼女は結婚を望んでいないだけで、ユウとの別れを選びたいわけではない。そのことは、決断前最後のディナーに向かう二人の仲の良い姿や、二人が互いに手渡した、お互いを想う気持ちでいっぱいの手紙からも伝わってくる。

 6日目の夜、ミドリは「話したいことがある」とユウを呼び出した。家族にしか話していなかったことを打ち明けることにしたのだ。ミドリは「これも結婚したくないって思うひとつの理由」と切り出した。

 「持病があって」
 「ナルコレプシーっていう病気なの」

 ナルコレプシーとは睡眠障害の一種で、日中に突然強い眠気がくり返し起こり眠り込んでしまう病気だ。ミドリはかつて、この病気が理解されずに怠け者や忍耐力がないと言われたことがあったようだ。

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