『LoL』がカードゲームに!? 『レジェンド・オブ・ルーンテラ』プレイレビュー

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』プレイレビュー

カードゲームで再現される『LoL』のキャラ

 『リーグ・オブ・レジェンド』と同じく人気MOBAを題材にしたDCG『Artifact』は、MoBAそのもののゲームシステムをカードゲームに落とし込めないか、といったテーマで作られていた印象があるが、『レジェンド・オブ・ルーンテラ』はMOBAのプレイ感を再現しているわけではない。

 むしろ『ルーンテラ』が力を入れて再現しているのは魅力的な『リーグ・オブ・レジェンド』のキャラクターたちだ。『リーグ・オブ・レジェンド』においてプレイヤーが操作するチャンピオンは、『ルーンテラ』において他のカードと比べて特別強力で、条件を満たすとゲーム中に強力なカードに変化する”レベルアップ”というシステムも備えている。

 それぞれのチャンピオンが持つ効果は原作である『リーグ・オブ・レジェンド』でのスキルや、そのキャラクターの性格・性能などを元に決められているようで、ただガワとして『LoL』のキャラを使っているだけのゲームでないことが実感できる。

 チャンピオンがレベルアップした時にはカットインが入るのだが、このカットインも非常に派手で短時間のアニメーションが全画面を使って映し出される。ここまでの演出を行なうDCGはあまり見たことがない。『LoL』のキャラが持つ魅力は、『ルーンテラ』でも最大限引き出されていた。

少額の課金でもトップデッキが組める

 DCGといえばいわゆる環境デッキと呼ばれるような、いま流行っていて強いデッキを作るには数万円の課金が必要だったりすることが珍しくない。

 しかし『ルーンテラ』は現状、初心者でも2000~3000円程度課金すれば現環境の最強クラスのデッキが妥協なしで作れてしまう。本作は多くのDCGと違い、課金ポイントによってパックを開けるシステムではなく、課金ポイントでカードを作成できる”ワイルドカード”を購入することでカードを揃えられる。なので作りたいカードさえ決まっていれば、かなり安価に済ませることができるのだ)。

 もちろんプレイリワードやログインボーナスでもかなり気前よくカードやカード作成リソースが貰えるので、課金しなくてもそこそこプレイすることは可能だが、最高レアリティのチャンピオンを課金なしで集めるのはなかなか骨が折れるので、ランク戦に手を出すなら少額でいいので課金して強めのデッキをひとつ組んでみたほうがいいかもしれない。

 現状の環境はビートダウンデッキ、コンボデッキ、コントロールデッキが三すくみを形成しており、そのどれかひとつを持っておけばこのゲームは十二分に楽しめる。

モバイル版もiOS/Android共に5月1日にリリース。いざ『ルーンテラ』の世界へ

 ルーンテラはPC版であれば誰でもプレイ可能。モバイル版はiOS/Android共に一般リリース日である5月1日からの配信を予定している。

 カードプールも増え、これからより盛り上がっていく『ルーンテラ』。カードゲームプレイヤーも、『リーグ・オブ・レジェンド』プレイヤーもぜひ一度プレイしてみて欲しい。

『レジェンド・オブ・ルーンテラ』公式サイト

■カードゲーム芸人
トレーディングカードやボードゲーム関連の動画を中心にYouTubeで発信しているYouTuber。現在は動画・デジタルゲームジャンルの記事を専門とするライターとしても活動中。
Twitter:@cardgamer_nooma

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