『さよならプロポーズ』シーズン2・第5話ーー“夢と結婚”どちらを選ぶ? 決断の時が迫るなか、気持ちはまだ揺れ動く

『さよならプロポーズ』S2、第5話レビュー

 「母との約束もあって……諦めきれないです、俳優を」

 収入面に不安があり、結婚に踏み切れないリュウイチ(30歳)とユカリ(32歳)。結婚のため、生活のため、俳優をやめることを考えていたリュウイチが抱く俳優への強い思いの裏には、亡き母との約束があった。

 前回、リュウイチが食あたりになり、二人ははじめて別行動をとることに。ユカリはメキシコ伝統の占いへ、回復したリュウイチはメキシコ一の巨大映画館へと足を運ぶ。

 映画関係者を探していたリュウイチは、メキシコ人俳優と出会った。二人はお互いの出演作を見せ合い、意気投合する。気さくな彼はリュウイチの話に耳を傾け、自分の考えをはっきりと述べていく。「結婚か、夢か」の相談には「何を決断するにしても恐れてはいけない」「ちょっと勇気がいるけど前へ進むべきだ」と答え、リュウイチが収入面の不安について話すと「(お金がない今の状況は)人生というショーの一部じゃないか」と言う。表現者らしい彼の言葉に、リュウイチは感銘を受けているようだった。

 その頃ユカリは、リュウイチとの結婚について占い師に相談する。占い師は「(リュウイチは)仕事の裏で、親との間に問題を抱えている」と口にする。ユカリは、亡くなったリュウイチの母が彼に残した言葉が「ちゃんとした俳優になりや」だったことを話した。占い師曰く、リュウイチは母との約束の為に(俳優の)夢を追っているのだ。占い師は「夢を追えば、リュウイチは経済的には安定しない。だからこそ、あなたの仕事を成功させる事を忘れないで」「リュウイチの過去への執着をユカリが補えば、いつか2人の関係は完璧な形になる」と締め括った。

 「母との約束」を口にしたのは占い師だけではない。リュウイチはメキシコ人俳優に俳優を志した理由を聞いていた。彼の言葉一つひとつに心を揺さぶられたのか、リュウイチの目には涙が滲んでいた。そしてリュウイチは声を詰まらせながら「母との約束もあって、(俳優を)諦めきれない」と本心を語った。

 番組MCの小籔千豊が言うように、リュウイチは残りの4日間で「ユカリとの結婚」「養いたい気持ち」「俳優の夢」のどれかを切る決断を迫られるだろう。リュウイチの母が残した「ちゃんとした俳優になりや」という言葉が、結婚への決断の鍵になりそうだ。

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