修羅場すぎた本編、社長と夢の関係はサイドストーリーに? 『テラスハウス』第38話未公開映像

「絶対またすると思って……嫌じゃん」

 38th WEEKの本編では、京都ダブルデート後、つまり”アフター京都”のテラスハウスが描かれる。ただ、この”アフター京都”のテラスハウスは一言でいうと地獄でしかない。これまでの快の他人のことを思いやらない自分本位な行動が、京都ダブルデートでの彼の態度を引き金に、これまで抑えていた女子メンバーの不満となって徐々に噴出。そして、ビビの良かれと思っての行動は、事もあろうに快にとって大事なスタンダップコメディ・リベンジマッチの日に起きてしまい、結果、快は自業自得とはいえ、最悪の精神状態でステージに立ち、セリフは飛び、グダりまくり、笑わせるはずが笑われる始末に……。

 そして、傷心のまま帰宅した快は、鬼の形相で怒り散らかし、完全に自己を花に否定される“厄日ここに極まれり”状態になり、観ているただの視聴者にすぎない筆者ですら、テラハ史に残る修羅場を前に、ただただ重苦しい気分に苛まれる。そして、いつもは期待することがない”いいところで鳴るドアのバタン”をひたすら願ってしまう始末。気分的には快ならずとも”What a the Fxxxk”、まさに「なんだよ、もう!」という感じなのである。

 かつては距離が縮まり、あわやカップルか? と思った2人の関係の行く末は、まさに本編のこれからの本筋を担う注目コンテンツになってしまったのだが、その分、38th WEEKの未公開映像は、”ジャスト未公開映像”という感じで、パンチが効きすぎた地獄味の業火と比べると、マイルドすぎる”白湯”レベルのものに感じてしまうので、なんとも因果なものである。

 というのも、2つ公開された未公開映像のうち、夢が京都タワーをプレイバックする映像は、本編で世間を大いにざわつかせたあの俊幸の問題行動ともいえる、京都タワーでの“キス狙い事件”の一連の流れを振り返っているからだ。率直にいって、「クリスマスのときはOKしたから、今回も……」という俊幸の理論は、夢に気持ちがない以上、なかなか勝手な言い分だ。未公開映像では、俊幸の“例のリップを塗るくだり”を京都タワーで夢が目にした際に感じた、率直な気持ちとしての”拒否”の心情を打ち明ける。そして、花を俊幸役にしたプレイバック劇は進むが、その際に少しデフォルメし、俊幸をイジる感じはあるものの、そこでのしつこさはなかなか見ていて厳しいものがある、と感じた人も決して少なくはないだろう。

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