『Dreams Universe』は制作過程も“ゲーム的”にしてしまう、強力なマルチメディア制作ソフトだ

『Dreams Universe』先行体験レポ

 とはいえ、「せっかくだから自分も何かを作ってみたい」と考えるプレイヤーも多いだろう。そんなプレイヤーのために本作は膨大なチュートリアルを搭載している。クリエイトモードである「ドリームメイキング」のチュートリアルでは日本語音声(これが非常にありがたい)とムービーで、非常にわかりやすく制作方法を説明してくれる。PS4®上ですべてが完結するだけあって、ものを作る過程もある種“ゲーム的”に感じられるため敷居は低い。

 筆者は普段からPC上で音楽制作ソフトウェアを取り扱っているのだが、その目で見ても、本作に搭載されているサウンドツールは本格的なものだ。また音のループ素材や「楽器」を作ってシェアできたりなど、面白い機能がたくさんついている。マイクを使った録音にも対応しているため、楽器演奏や歌を取り込むことも可能だ。

 先行プレイの短時間で概要を把握することは出来なかったが、アップロードされている作品を見るに、おそらくサウンドツールと同等かそれ以上の機能が3D編集ツールや映像編集ツールにも搭載されているのだろう。本作は使いこなすことができれば、すさまじく強力なマルチメディア制作ソフトとなる。おそらくちょっとしたゲーム一本作るのもかなり大変だとは思うが、これからゲーム制作に挑戦したいプレイヤーにとって、『Dreams Universe』はうってつけの選択肢となるだろう。

 いろいろな制作物に触れてみたいカジュアルなプレイヤーにとっても、ゲーム制作に挑戦したいクリエイター志望者にとっても、本作はきっと必携の一本になるだろう。購入前にアップロードされている作品がどんなものか確認したい場合はindreams.meにアクセスすればコミュニティの雰囲気がわかるのでアクセスしてみてほしい。『Dreams Universe』はPlayStation™ Storeや各種小売店などで購入可能だ。

■文章書く彦
ビデオゲームを専門とし主にインターネット上に生息するフリーライター。コンソールでの大作ゲームやSteam上にある海外ゲームなどが専門。「ワニウエイブ」名義ではラッパー/トラックメイカーとしても知られ、同人ゲームのサウンドトラックに楽曲を提供するなど多岐に渡るジャンルで節操なく活動している。 Twitter:@waniwave

■ゲーム情報
『Dreams Universe』
パッケージ版 4,900円+税
ダウンロード版 5,390円(税込)
©2020 Sony Interactive Entertainment Europe. Developed by Media Molecule.

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる