NetflixやYouTubeがテレビ画面をのっとり始めた “テレビ離れ”との関連性を改めて考える

サブスクと“テレビ離れ”の関連性

ストリーミングの普及で変わるテレビコンテンツと団欒の在り方

 Nielsenの調査結果をみても、テレビの役割はテレビ番組を写すだけはなくなってきていることがわかります。この結果は米国内のものですが、日本には「家で過ごす時間が短いからテレビそのものを見ない」という理由も加味されて、テレビ離れを加速させているように思われます。

 テレビ番組は視聴率ありきの運営方法です。視聴者の数が減ってテレビの影響力が下がれば、スポンサーも減り始めるかもしれません。コンテンツのクオリティにも影響が出てくると想像されますし、ますますテレビ画面をつかったストリーミングの再生率が上がるでしょう。

 我が家は朝だけは情報番組を見ますが、それ以降はもっぱらスマホやタブレット、PCでNetflixのコンテンツを流し、夜はスピーカー付きプロジェクターでホームシアターを楽しんでいます。かつてなら決まった曜日と時間に放送されるテレビ番組を心待ちにしていたものですが、今や見たい時間と場所を自分で選ぶ時代。テレビを見るという受け身の行動に、小さなフラストレーションを感じるようになりました。また、同じ理由でなくとも、周囲でもテレビそのものを持たない家庭が増えてきています。

 今はストリーミングがテレビ画面をのっとり始めたばかりですが、近い将来、テレビそのものの存在意義を飲み込んでいくかもしれません。

Source:https://mashable.com/article/streaming-services-television-netflix-nielsen-report/

■中川真知子
ライター。1981年生まれ。サンタモニカカレッジ映画学部卒業。好きなジャンルはホラー映画。尊敬する人はアーノルド・シュワルツェネッガー。GIZMODO JAPANで主に映画インタビューを担当。Twitter

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