『テラスハウス』東京編・第32話ーー凌、ビビ&花の想いに出した答えは? 衝撃の告白も

『テラスハウス』東京編・第32話レビュー

 リビングでは、愛華が「なんだかんだ凌くんはテラスハウスにいるうちは、横浜ビー・コルセアーズのキャプテンとしての凌くんになる」と、凌が花とビビにそれぞれ違うことを言って場を収めようとした件を蒸し返す。さっきまで凌の卒業に号泣していたとは思えない切り替えの早さで、欠席裁判を続ける愛華。彼女にとって凌は、一番の理解者であると同時に、彼の“いい人”の振る舞いの影で自身が悪者として扱われてきたことへの悔しさもあったのだろう。一筋縄ではいかない複雑な感情ゆえに、こうして悪口として吐き出してしまったのではないだろうか。

 プレイルームでは、ビビが最後の思い出にと、最初に二人で聴いた曲を片耳ずつのイヤホンでまた一緒に聴くことを提案する。仄暗い中、音楽を聴く二人。ビビはそっと凌に口付けをした。次第に激しくなるキス。そして最後に、名残惜しそうにおでこを寄せ合わせる。曲が終わってから、ビビは大きなため息をついたあと、「頑張って、夢」と凌を送り出す。凌も同じく「頑張って」とビビに声をかけた。そしてビビは倒れこむように凌に抱きつく。ぴったりとくっつき、「ここで寝る」と言い張るビビだが、すぐに訪れる別れに、複雑な心境を隠しきれず、「もう、大嫌い、大嫌い、大嫌い」と自分に言い聞かせるかのように叫んだ。翌日、凌はビビが不在の中、テラスハウスを旅立った。

 後日、プレイルームで『テラスハウス』の鑑賞会をする愛華と花とトパス。この日の配信は、花と愛華が険悪になってしまい、さらに凌と愛華が銀座に寿司デートに行った第24話だった。スタジオメンバーが、愛華をキツく非難する場面も見られたこの回。放送を観た愛華は、部屋を飛び出し、号泣しながら友達に電話で相談する。電話のあともリビングで泣き続ける愛華。そこにトパスが、愛華を慰めにやってくる。トパスは「あの放送回を観て、俺はマジで何も思わなかった」と口にし、愛華への印象が全く変わっていないことを強調した。泣き言を続ける愛華に「だから弱虫だよ、愛華は。でもそういうとこが俺は好きだけどね」とストレートに気持ちを伝えるトパス。それでもなお弱音を吐き続ける愛華に「俺はそういう人間らしいところ、好きだけどね」と告げた。しかし、愛華はトパスの気持ちに応えない。最後に「ハグする?」というトパスだったが、愛華は「なんで?」とやんわり拒否。結局、ハグをするも愛華はあまり乗り気ではない様子だった。

 翌朝、ダイニングでは、愛華とトパスが昨晩のことについて語り合う。愛華は、受け入れてくれるトパスの優しさについて触れながら、「もっと一緒に時間を過ごしたいけど、卒業しようかなと思って」と自身の決意を報告。時期については、「来週のみんなが揃う日、どこかで」と明かした。トパスは涙ぐんだ目で「正直まだ一緒にいたいし、好きなのね、たぶん。いや、たぶんじゃない!」と愛華への好意を素直にぶつける。それに対して愛華は「私も、好きだなって思ってる」と初めてトパスへの想いを正直に打ち明けた。続けて「もう一回お出かけしようよ」とデートに誘う愛華。2人の恋は、愛華の卒業をきっかけに、急速に動き出した。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■番組情報
『TERRACE HOUSE TOKYO 2019-2020』
2019年5月14日よりNetflixにて毎週火曜に新エピソード先行配信(4週に1週休止)
2019年6月11日よりFODにて毎週火曜深夜0時に配信予定(4週に1週休止)
2019年7月よりフジテレビにて、地上波放送予定
(c)フジテレビ/イースト・エンタテインメント

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