『ポケモン ソード・シールド』全国大会常連プレイヤーに聞く、“対戦環境の変化”と“活躍するポケモンのトレンド”

『ポケモン剣盾』対戦環境、トレンドの変化は?

 続けて、今後活躍しそうなポケモンについても聞いてみると、「個人的にはウォーグルが面白いと思う」と、ダイマックスの恩恵を強く受けているポケモンの名前が挙がった。

「ウォーグルは『まけんき』(相手にステータスを下げられたとき、「こうげき」が2段階上がる)で『いかく』対策にもなりますし、ダブルバトルで重宝されていた『おいかぜ』と同じ効果の『ダイジェット』が使えたり、自分と味方の攻撃力をあげる『ダイナックル』が使えて、この1匹で流れが完結するポケモンになっているので。これまでもダブルバトルでそこそこ使われていたのですが、ダイマックスの登場でさらに強化されたポケモンといえますね。

 あとは先ほど名前を挙げたアーマーガアや、すばやさの種族値が高いうえに特性『すいすい』(天候が「あめ」のとき「すばやさ」が2倍になる)を持っているカマスジョーですね。ペリッパーと組み合わせて雨パーティーのアタッカーとして起用したり、単体でもダイマックス後の『ダイストリーム』で自分から天候を雨に変えれるので、活躍できるポテンシャルが大いにあると思います。特性『サイコメイカー』を持っていて、ゴースト技を受けれないうえに、環境で重宝されている「ねこだまし」を止めれるイエッサンも活躍しそうです」

 最後に、この後発表されるであろう対戦環境などを踏まえ、今後楽しみな要素について語ってもらった。

「楽しみなのは、ランクマッチで使えない『キョダイマックス』がいつ解禁されるか、ですね。専用技がかなり強力なので、これらが適用されたとき、どこまで環境が変わるか楽しみです。ほかにも、ゴリランダーの夢特性がグラスメイカーだったり、エースバーンがゲッコウガの『へんげんじざい』と同じ効果(自分が出した技のタイプに変化する)を持つ『リベロ』を持っていたりするので、これらの夢特性が解禁されれば、一気に戦略の幅も広がりそうですね」(編注:12日11日現在、発表された公式大会ルールでは10種のキョダイマックスが使用可能に)

 戦略の幅も大きく広がったうえ、まだまだ奥が深くなりそうな『ポケットモンスター ソード・シールド』の対戦環境。今後発表される大会ルールや、新たなキョダイマックスポケモンなどを楽しみに待ちつつ、まずはシャロン氏の意見を参考にパーティー構築を進めてみたい。

(取材・文=中村拓海)

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