PS5、“謎のカードリッジ”と報じられたのは拡張SSD? 普及は「過去に経験したことのない」ペースで進むか

PS5に“謎のカードリッジ”?

移行は「過去に経験したことのない」ペースで進む?

 さらにゲームメディア『GamesIndustry.biz』が7日に公開したSIE(Sony Interactive Entertainment)のCEOであるJim Ryan氏にインタビューした記事(同メディアの日本語版は全訳記事を公開)でも、PS5に言及されている。同CEOによると、2020年代のSIEの主要なタスクはユーザコミュニティをPS4からPS5に移行することであり、その移行の「規模とペースは我々が過去に経験したことのないほどのもの」となると語った。

 Ryan氏は、VRゲームに関する展望についても答えている。同氏によればソニーは依然としてVR市場のマーケットリーダーであり、PSVRがリリースされた2016年に比べて同社開発のVRタイトルは減っているものも、この市場に引き続きコミットしていく、とのこと。この発言から、PS5においても引き続きVRタイトルをリリースしていくことが推測される。

 インタビュー記事ではソニーのゲームストリーミングサービス戦略にも言及された。実のところ、同社はGoogleのStadiaが注目される5年前からPlayStation Nowというゲームストリーミングサービスを運営していた。10月には利用料金の値下げと大作タイトルの追加により、加入者が50%増加した。しかし、『Marvel's Spider-Man』のような価値のあるファーストパーティゲームを同サービスに追加することに関しては、慎重な姿勢を崩さないようだ。

 ソニーのCFOとSIEのCEOの発言をまとめるとPS5を速やかに普及させたいという思惑がうかがえ、それゆえPS5はお手頃な価格に設定される可能性が高いだろう。そうなると以上で言及した謎のカードリッジは、PS5ユーザの初期投資を抑えることができる拡張SSDと考えるのが妥当ではないだろうか。

トップ画像出典:LETS GO DIGITAL「Sony PlayStation game cartridge, but for which console?」から画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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