プロバスケットボール選手・凌を火種に大きな亀裂が生まれる? 『テラスハウス』第19話未公開映像

 新メンバーの凌を見て、真っ先に感じたのは「良くも悪くも翔平と真逆だな」だった。

 凌と言えば、18TH WEEKの本編で、入居したその日に“汚風呂場問題”を提唱したのが、印象深い。続く19TH WEEKでも、キッチンの汚さを指摘。彼の言葉から「あとから入居したから……」という気後れは見えたものの、心底理解できないといった感じが、画面越しにも伝わってきた。どうしても耐えられなかったのだろう。その理由が、インタビューでのこの言葉にすべて詰まっていたように思う。「日々の生活がコートのパフォーマンスに出ると信じてる」。

 凌は現在、B.LEAGUE(B1)のチーム“横浜ビー・コルセアーズ”に所属しているプロバスケットボール選手。テラスハウスのメンバーへの自己紹介では、日本代表入りが一番の目標で、その後は海外リーグに挑戦したいと、自身の夢を語っていた。新住人インタビューでも、「24歳以下の代表に選んでいただいて大会に行ったりしていて、それからはまだ(日本代表に)選ばれていないので、それが僕の今の一番の目標です」と力強く宣言。続けて、「いけそうかいけないかは、やっぱり僕のパフォーマンス次第なので。今年のシーズン、1年間しっかり自分がめちゃめちゃいい結果を出さないと厳しい選考なので、なんとも言えないんですけど、それを目標に今は練習を頑張っています」と口にしている。

 今回の『テラスハウス』東京編で、“明確な夢”を掲げて入居してきたのは、凌が初めてではないだろうか。3歳頃からバスケを始め、約23年間一つのことに励み続けている凌。そんな中で、ここまでしっかりと“叶えたい目標”を持ち、そのために日々練習していると言い切っているのだから、想いは相当強いはず。

 「日々の生活がコートのパフォーマンスに出る」と語っていたのを聞いて、「これがプロのスポーツ選手というものなんだな」と妙に納得してしまった。きっと彼にとっては、生活もバスケの一部なのだろう。物心ついた頃から“バスケのための生活”を送ってきたため、食・睡眠・環境などにも人一倍神経を注ぎ、今やそれが当たり前。そんな丁寧に生きてきた凌にとって、一般人でも気になるレベルの水回りをはじめとした“汚部屋問題”は、本当は発狂するほど嫌なことであるはずなのが、容易に想像できる。「こんなところで生活していてはコート上にも関わってくる」と不安を覚えたはずだ。彼にはどうしても譲れないことだからこそ、たとえ新参者でも、我慢できなかったのだろう。

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