永久保存版の映像が目白押し! 欅坂46・日向坂46初の公式音ゲー『ユニエア』の魅力に迫る

 また『乃木フェス』と同様に、フォーカスライブ付きシーンカードを手に入れると、対象のメンバーだけがずっと映し出されるという機能があり、ファンには嬉しい。気になる点として、情報量が多いため文字が小さいことが挙げられるが、操作性は抜群である。またLIVEボタンを押せば、解放したものに限り、ゲームに挑むのと同じようにライフを消費して、ライブ映像だけをゆっくりと楽しめるシステムも。ほかにも、オリジナルストーリーのドラマや、各メンバー同士でのインタビュー動画など、リズムゲーム以外にも楽しめる要素が目白押しで、飽きさせない。

 肝心の収録されているライブ映像だが、筆者が現在クリアして確認できているのは、『欅坂46 夏の全国アリーナツアー2018』と『けやき坂46「走り出す瞬間」ツアー2018』が20曲ずつ、『欅坂46 生中継! デビューカウントダウンライブ!!』が6曲の計46曲だ。それぞれ、当時のセットリストと同じ並びになっていて、まさにライブDVD感覚。

 何と言っても「W-KEYAKIZAKAの詩」は、“あの感動的なシーン”が収録されている。『夏の全国アリーナツアー』最終日に平手がステージから落下し、最後に披露したこの曲で復帰。さらにメンバーにしか見えないモニターには、スタッフからのメッセージや欅坂結成から今に至るまでの写真が流れていく。それを見たメンバーが、号泣しながら歌った、あの場面だ。ただ解放は、フルコンボなどが達成の条件であるため、最初の難関だと言える。ほかにも、日向坂46がけやき坂46時代に、将来が期待されライバル関係でもあった、今は休業中の影山優佳と卒業した柿崎芽実が最後一緒にハートマークを作った「約束の卵」や、まだ欅坂46が一期生21人だった頃に、平手や今泉佑唯がバックコーラスを務めた長濱ねるの「乗り遅れたバス」など、すべてが永久保存版の映像となっている。

 欅坂46の作り込まれたクールなステージの世界観、そして日向坂46のエモーショナルなライブの高揚感は、リズムゲームとの親和性が非常に高い。同時に、改めてライブパフォーマンスに特化したグループだと実感する。リズムゲームなのに泣ける、大満足の内容に仕上がっている『ユニエア』。ただ、これを体感したことで、ライブの円盤化の欲求がさらに湧いてしまう、そんな罪深きゲームでもある。

(文=本 手)

■ゲーム情報
欅坂46・日向坂46 応援[公式]音楽アプリ『UNI’S ON AIR』
iOS/Google Play版配信中
ジャンル:プロデュース リズムアプリ
対応OS:iOS/Android(※機種により利用できない場合あり)
(c)Seed&Flower LLC/Y&N Brothers Inc. (c)Akatsuki Inc.
オフィシャルサイト

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