マッチングアプリ『Tinder』、Netflixの脚本家参加のインタラクティブドラマ『Swipe Night』公開

『Tinder』が可変型ドラマ『Swipe Night』公開

5億円超の予算投下は、ユーザー増加の起爆剤となるか?

 『Variety』は、Tinder初となるオリジナルのインタラクティブ・コンテンツ『Swipe Night』のプロジェクトには、500万米ドルの予算が用意されメキシコシティで撮影を行ったことに触れている(参考:https://variety.com/2019/digital/news/tinder-swipe-night-apocalyptic-dating-series-release-date-1203344084/

 また、『TechCrunch』は、Tinderユーザーが減少傾向にあり、『Swipe Night』をユーザーを増やす起爆剤に位置づけているとしている(参考:https://techcrunch.com/2019/09/20/tinders-interactive-series-swipe-night-could-bring-a-needed-boost-to-user-engagement/

流れ星鑑賞のはずが地球に衝突し大パニック、反応はまちまち

 10月6日に配信された第1話のストーリーは、次のような内容だ。

 パーティ会場のような所で「恐竜の時代以来の至近距離に流れ星が来る一生に一度しかないチャンスないので、外で鑑賞しよう」と、若者が誘導されそうになると、物凄い地響きが鳴り響く。「これは異常じゃないのか」「あそこに宇宙人がいるだろう」「心配しないで」と混乱状態になった人々は、米主要メディアの報道を確認するとパニックに陥り、逃げ惑う。落下物が人に命中する生々しいシーンもあり、悲鳴や喧嘩の声があちこちから聞こえる。この窮地に、一体どう行動するのかが問われるというものだ。

 「第2話では何が起こるのか、また来週の日曜日」と表示され終了すると、「人を助けるか、それとも子犬を助けるか」「その瞬間を生きるか、それと流れ星について投稿するか」「ルーシーに真実を伝えるか、それともグラハムをかばうか」といった「重大な選択」が迫られ、第1話が終了する。

 この展開について、ネット上では大反響。『Reddit』には次のような意見が寄せられている(参考:https://www.reddit.com/r/Tinder/comments/dear59/swipe_night/

「丁度視聴して、自分の選択をスワイプした。今の所、マッチはないが、運命の女性またはこの瞬間の女性に出会うことが出来ることを願う」

「驚くほど楽しかった」

「聞いたとおり、きちんとしていた。コンセプト自体は安っぽいが、また次の日曜も視聴する。200マイルも離れた人とマッチされるのは、ちょっと迷惑。」

「これの後に、スワイプがリセットしてしまった。以前にスワイプした沢山の人をまたスワイプしなければならなくなった」

 そんななか、「『Swipe Night』のアイコンを押す度にスクリーンが暗くなり、開くかに見えたら普通のTinderに戻ってしまい、接続できない」といった不具合なども報告されている(参考:https://www.reddit.com/r/Tinder/comments/debvqj/swipe_night_not_working/)。

 米国限定公開とはなるが、新しいタイプのコンテンツであり、バーチャルな世界でのインタラクションが、現実世界の出会いにも左右する『Swipe Night』。第2話以降の展開にも注目したい。

(画像=『Tinder blog』より)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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