『テラスハウス』東京編・第14話ーーケニーに続き“あるメンバー”が卒業決意、香織の意外な告白も

『テラスハウス』東京編・第14話レビュー

 第14話は、女子部屋で莉咲子がケニーとの関係を香織と春花に相談しているシーンから始まった。ケニーのライブを観て、莉咲子は「かっこよかった。振ったのにああやって感情を伝えてくれる人、相手の気持ちに関係なく、自分は好きだよって言ってくれる人は本当に好き」とケニーへの想いを再確認した様子。しかし、付き合うということには未だ踏み切れずにいた。

 莉咲子が離席したあとも恋バナは続き、香織は翔平のことを「正直、すごく好き“だった”のね」と、春花に「ただの業務連絡」として報告。さらに「絵を描いていても、翔平がいいなって思うような、ダサいなって思われないような仕事がしたいって思うくらい好き」と続け、真剣に好意があったことを打ち明ける。しかし以前、春花から「香織はもう友達になってしまった」という翔平の本音を告げられていたため、いまは気持ちを諦めようとしているのだとか。その後、香織の翔平へのこの想いが、純粋な恋心だけではなく、自身の“美大コンプレックス”とも絡んだ複雑な問題であることが判明する。

 ケニーの卒業前、最後の夜。メンバー全員で食卓を囲み、“タコスパーティー”を行った。食事のあと、ケニーを屋上に誘う莉咲子。そして、涙目になりながら莉咲子なりの答えを伝えた。「0とか100で終わらせたくない関係だから、これからゆっくりケニーさんを知る時間が欲しい。すごく曖昧だから、どうしたら気持ちが伝わるかなと考えた結果、一緒に卒業しようと思う」とケニーを真っ直ぐ見つめる莉咲子。いまはテラスハウスの中で仲間から学ぶよりも、ケニーとの時間を優先して大切にしたいと続ける。この決断をする時点で、莉咲子はかなりケニーを好きだと思うが、年齢差を感じてか付き合うという選択ではなく、側にいて相手をよく知るという答えを出した。これを聞いては「俺は素直に嬉しい」と莉咲子の気持ちを受け止めながら、笑顔を見せて喜ぶケニー。そのまま莉咲子を呼び寄せて、キスをしようと試みる。そして「これからもよろしくお願いします」とお互い伝え合った。

 リビングに降り、他のメンバーにも、ケニーと共にテラスハウスを出ることを告げる莉咲子。この報告を聞いた香織は「ずっと悩んでたもんね」と莉咲子の気持ちを汲み取り、「もっと長く過ごして決めればいい、いま焦らなくても」と優しい言葉をかける。莉咲子は泣きながら、「4人のことがとっても大好きだけど、でもそれ以上にケニーさんの背中を追いかけていきたい。もっと深く知りたい」と出て行く理由を語り、これは前向きな卒業だと口にした。

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