『テラスハウス』東京編・第11話ーーケニーと流佳の“人間的な未熟さ”浮き彫りに

『テラスハウス』東京編・第11話レビュー

 第11話では、ケニーが動き出さないことや流佳の子供っぽさが問題視される。女子メンバーが積極的に恋愛をしたり、仕事について思い悩む中、男子メンバーは頼りになる姿を見せることができなかった。

 冒頭、ダイニングには莉咲子と流佳が姿を現す。莉咲子はケニーと海に行く約束をしているが、日程が決まらないままケニーが声をかけてくれないという。流佳は、莉咲子から誘えばいいと言うが、莉咲子は「もう自分から聞かないことにした。誘ってくれるような男の人が好きなの。何も言われなかったら冷めていく」と愛想をつかしている様子。前回の屋上チルでも煮え切らない態度だったケニーだが、莉咲子に冷められるのも時間の問題かもしれない。


 続いて、舞台はリビングに場所を移し、ケニー、流佳、香織、春花が将来について話す場面へ。流佳はヒーローになりたいという夢を持っていたが、その「ヒーロー」はMARVEL作品のことであったことが香織とのデートで発覚。しかし、流佳は夢を具体的にするための一歩を踏み出さず、そんな姿に春花、香織のお姉さんチームは世話を焼く。春花は「演技の勉強をするだの、英語の勉強をするだの、階段を見つけた方がいいんじゃないの」と的確なアドバイスを送るが、ケニーは「最初の一歩目ってそんなに考えなくてもいいと思う」と楽観的な姿勢を見せ、それに驚いた香織が「英語を使わないといけないことは絶対わかるし、俳優の仕事をしないといけないのは誰でもわかるじゃん」と苦言を呈す。流佳は将来について詰められれば詰められるほど、困ってしまう。そして春花は「流佳くんを甘やかしたくない。保護者の気持ちなんだけど……」と伝えてしまい、さらに流佳は傷ついてしまった。

 別の日、香織が珍しく酔っ払って帰宅し「悩みがある」と吐露。ダイニングでは、ケニーと莉咲子、流佳が話を聞くことになった。香織は、自身の絵の実力ではなく、経歴を面白がられてここまできてしまったが、行き詰まってしまったと涙ながらに話す。莉咲子は、香織はリスペクトできる人だと励ますが、香織は今の自分が調子に乗っていたと落ち込む様子を見せた。そんな中、流佳は「今の香織さんもすごいけど、これからもっとすごくなる香織さんも楽しみ」と前向きな言葉をかけ、スタジオメンバーから「流佳の答えが合っている!」と大絶賛を受けた。


 流佳が悩んでいるときは理詰めで責めた香織だが、彼は香織の悩みをおおらかに受け止め、気持ちで答える優しさを見せた。一方、ケニーの受け答えは中身のない発言が多いことから、スタジオで批判が殺到。莉咲子に対しても、香織に対しても、真摯さの欠ける態度のケニーに、馬場園梓(アジアン)は「ちゃんと(話を)聞いてなかったのかな?」と突っ込むほどであった。

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