Facebookが個人情報管理問題で窮地に? 新たな事実が続々噴出

FacebookのCEOが情報問題を把握していた?

 また、The Wall Street Journalは6月12日、現在調査中だという「Eメール」の内容が、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が、この個人情報問題(問題のある慣行)に関与していたことを示唆しており、これが公になるとFacebookに大打撃となると報じた(参考:Facebook Worries Emails Could Show Zuckerberg Knew of Questionable Privacy Practices)。

 Facebookのスポークスマンは、「弊社は、FTC(米国連邦取引委員会)の調査に今まで全面的に協力しており、数万点の書類、Eメール、ファイルを提出しています。マーク・ザッカーバーグやFacebookの他のいかなる従業員も、故意に義務に違反するようなことはしませんし、それを示唆するようなEメールも存在しません」と、そのEメールの存在を否定している。事実関係はまだ定かではないが、いずれにしても情報管理スキャンダルはFacebookの頭痛の種になっており、米国連邦取引委員会に最高で50億米ドルを支払い、収束させたい意向も持っているとも報じられる。しかし、このような記録的な罰金でも、Facebookにとっては痛くないとし、厳罰に処すべきだとの声も聞かれる状況だ。

 ソーシャルメディアブームに火をつけ、IT時代の寵児として、もてはやされてきたFacebookと創業者のマーク・ザッカーバーグ氏だが、ここにきて窮地に立たされている。同社もプライバシーとセキュリティーへの対応が遅すぎたことを認めているが、果たして、この危機を乗り越えることができるだろうか。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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