『彼女、お借りします』×TikTokコラボがバズ! “レンタル彼女”役・竹達彩奈の魅力とは?

 また、竹達のTwitterフォロワー数が100万人以上の多さを誇るという点も、一瞬での拡散をより容易にした要因のひとつではあっただろう。Twitterというもの自体がそもそもアニメファンの反応が大きく出やすいSNSのひとつでもあることから、TikTokへの誘導を含めて、大反響を生んだのは自然なことだったように思う。そのうえで、最後にひとつミラクルがあったとすれば、竹達自身の告知ツイートだろう。そこでの「レンタル彼女役の竹達奈です」という、絶妙に偽名風になってしまった脱字がフォロワーからの突っ込みを生んだことは、単純な告知以上に広がりをもたらしていたはずだ。

 だがこのミラクルには、いい意味で竹達が愛される理由が集約されているようにも思う。誰もがちょっとクスッとするような、愛嬌あるドジ。その計算では生み出せない“愛嬌”こそが竹達彩奈という存在の持つ魅力であり、今回人々の心をプラスに動かす最後のひと押しになったのだろうと、筆者は感じた。

 さて、竹達が登場する実写動画は5月18日現在で4本が投稿されている。ぜひレンタル主にはもう一度この“理想の彼女”を呼んでもらって、あらたなシチュエーションでさらにデートを重ねていただきたいものだ。

■須永兼次(すなが・けんじ)
アニメソング・声優アーティスト関係を中心に活動するフリーライター。大学の卒論でアニソンの歌詞をテーマにするほど、昔からのアニソン好き。現在は『リスアニ!』『月刊ニュータイプ』や『TV Bros.』等に寄稿。

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