今度のゾンビはしぶとさ抜群! ラクーンシティの惨劇蘇る『バイオハザード Re:2』発売迫る

足が取れても復活 今度のゾンビはしぶとい

『BIOHAZARD RE:2』 プロモーション映像2

 うめき声を上げながらプレイヤーを喰らわんと襲ってくるゾンビは、サバイバルホラーの金字塔である『バイオハザード』シリーズの象徴の一つ。そして『Re:2』のゾンビは、開発陣が掲げる「ウェット&ダークネス」のコンセプト通り、水に濡れた表現や湿り気を帯びた感触がいかんなく取り入れられている。ゲーム中に暗闇でヌラヌラと反射するゾンビを目撃すれば、得体の知れない生物に襲われる恐怖がモニター越しに十分伝わってくるはずだ。

 そしてゾンビは見た目がさらに恐ろしくなっただけではない。本作のゾンビは全体的に耐久力が上昇しており、1~2発銃弾ではビクともせず、体のパーツが取れてもプレイヤーに襲いかかるってくる。ゲーム中に何度も出現するザコ敵でありながら何度も立ち上がるその「しぶとさ」は、プレイヤーに相当なインパクトとさらなる恐怖を与えるだろう。ゲーム中のカメラが固定視点からビハインドビューに変更され、オリジナル版よりゾンビとの距離感が近くなったのもポイントだ。ゾンビごとに顔も異なるので、余裕があればモデリングや挙動をじっくり観察してみると面白いかもしれない。

『バイオハザード RE:2』リッカー戦 ゲームプレイ

 やたらとしぶといゾンビ以外にも、『Re:2』には後のシリーズ作品にも名を連ねる個性的な敵キャラクターが登場。中でもゾンビが突然変異したリッカーは、脳が露出した非常にショッキングなビジュアルで恐怖心を否応なく掻き立てる。退化した視覚のせいで目は見えないが、代わりに発達した異常とも思える聴覚を頼りに、プレイヤーの歩行音を察知して突進してくる。壁や天井を這いずり長い舌と鋭い爪で攻撃を仕掛けてくるその姿は、オリジナル版以上にプレイヤーを震え上がらせるだろう。

バイオハザードRE:2 Zバージョン - PS4

 また『Re:2』からの新要素として、ゾンビの侵入経路をふさぐ新アイテム「木の板」が追加された。ゲーム中はゾンビが警察署内の様々な部屋に侵入してくるため、入口となるスペースを木の板で防ぐことにより、無用なゾンビの増加を食い止めることができる。その分手間も増えるわけだが、この作業を怠るとゾンビが増えてしまい、結果的に攻略に支障をきたす羽目になるかもしれない。とは言え必ずしも強制ではないので、「板を使って堅実に探索を進める」のか、それとも「ゾンビの侵入は無視して攻略を急ぐ」かはプレイヤー次第。このジレンマと恐怖が絶妙にミックスされて、プレイングを盛り上げてくれる。

 『バイオハザード Re:2』は1月25日発売。オリジナル版から20年の時を経て生まれ変わったこの機会に、新要素を携えて生々しさを増したサバイバルホラーを体験してみてはどうだろうか。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit

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