インディーゲーム百花繚乱! 米国任天堂が発表したSwitch向け新作タイトルを総まとめ

『Into the Breach』

 番組の最後を飾ったのが『Into the Breach』。Justin Ma氏、Matthew Davis氏の二人で結成されたインディーデベロッパー「Subset Games」制作のターン制戦略シミュレーションゲームで、2018年2月27日にPC(Windows)版がリリースされた作品だ。地底より現れた侵略者「Vek」により壊滅的打撃を受けた地球を舞台に、未来よりやってきたタイムトラベラーたちが、滅びの運命を変えるべく、様々な能力を擁した機体「Mech」の分隊を率い、最終防衛ラインとされた四つの島に跋扈するVekの駆逐、並びにその絶滅に挑むという内容だ。

Into the Breach - Launch Trailer - Nintendo Switch

 戦闘は8×8の小さなマップで展開されるコンパクトなものだが、予め敵がどのような行動を取るかが開示されるほか、命中率の概念が存在しないなど、確率の要素を完全に取り除いており、プレイヤー自身の判断力と戦略的思考が勝敗を左右する難易度を最大の特色としている。勝敗の条件もマップ上の建造物を規定されたターンまで防衛すると独特で、1プレイ4~5分で決着するなど、戦略シミュレーションゲームとしては異例のハイテンポを実現。さらにプレイする度にマップ、クリア時に得られる特典が変わるローグライク風の要素も盛り込まれていて、繰り返しプレイにも耐え得る作りになっている。

 PC版のリリース当時から、国内でも大きな話題を呼んだ本作がNintendo Switchでも遊べるようになった。しかも、既に配信済みだ。さらにSubset Gamesによると、日本での配信も予定しているようだ。Nintendo Switch、特に携帯モードとの相性が抜群の作品であり、売りでもある遊べば数時間が一瞬で溶ける中毒性がより一層、極悪(※誉め言葉)なものになると思われる。戦略シミュレーションとしても異例のテンポの良さなど、見所の多い作品になっているので、近日中の日本上陸に期待したいところだ。筆者もPC版を遊び込んだ人間の一人として、未プレイの戦略シミュレーション好きには声を大にしてお薦めしたい。

 以上、どれも簡単ではあるが、注目作を紹介させていただいた。この他にもクリエイト機能から最大四人のマルチプレイにまで搭載したアクションゲーム『Levelhead』、登場人物の全てが立方体のアクションアドベンチャー『Zarvot』と言った興味深いインディーゲームが多数紹介されている。放送された内容はアーカイブとして公開されているので、興味のある方は以下のリンクよりご覧いただきたい。念のためだが、米国任天堂主催のライブ放送なので、全編英語音声で日本語字幕はない。

Nintendo Switch Nindies Showcase Summer 2018

 また、Nintendo Switchでは国内外を問わず、数多くのインディーゲームが配信されている。毎週水曜日、日付の変わる午前0時(木曜日午前0時)になると、インディーゲームのほか、パッケージタイトルのダウンロード版購入のできる「ニンテンドーeショップ」が更新されるので、興味のある人は確認してみてはいかがだろうか。ただし、更新時刻が夜中ということで、以降、夜更かししすぎないようご注意を。

■シェループ 
新旧構わず、色んなゲームに手を伸ばしては積みゲーを増やし続ける人。コソコソとゲームライターとしても活動し始めた。2D、3Dのアクションと手強めの戦略シミュレーションが大好物。最近、『スプラトゥーン』のジャッジくんが気になって仕方がない。
Twitterアカウント(@shelloop

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる