『半分、青い。』創作マンガが流行? イラストや実況だけではない、独自のSNSの楽しみ方が浸透

『半分、青い。』創作マンガが流行?

 また、ドラマ内で鈴愛が描く漫画を実際に作画しているなかはら・ももたは、作品に登場するキャラクターたちを題材に、“はみだし妄想ストーリー”を描き下ろすスピンオフ漫画『半分、青っぽい。』をcakesにて連載。書籍化も発表されている。

第81回(妄想漫画)(c)シーナ

 他にも、柳田直和の2コマ漫画(@yanagwy)や、カツピロの連続4コマ小説「全部、黒い。」(@katsupiro)など漫画家による投稿が話題に上がる一方で、漫画を本業としていない視聴者も続々と投稿。なかでも『半分、青い。』のイラスト投稿において、北川から何度もリツイートをされ、ドラマのファンにも広く認知されているのが、半分、シーナい。氏(@a_hayakawa)(ペンネームはシーナ)。秋風に魅了され、彼のイラスト、漫画を多くアップしていたシーナ氏は、「東京・胸騒ぎ編」の終了でイラストの投稿はストップしてしまったものの、ドラマへの熱いツイートは継続している。そこで、今回シーナ氏にメールでコンタクトを取り、なぜイラストのアップを始めたのか聞いてみた。

「最初は視聴してSNSの感想を見るだけで満足でした。しかし、秋風先生が登場してからはすっかりそのキャラクターに魅了され、数々の名言に心打たれ、描かずにはいられなくなりました。『この熱い想いを誰かと共有したい!』と思い、SNSにアップしました」

 共有したいという思いは同じくあり、イラストに自信のあるファンには、やはり秋風の存在に感化される魅力があるのだろう。また、シーナ氏は『半分、青い。』のSNSでの盛り上がりについても話してくれた。

「SNSでドラマの実況や感想、様々な解釈や意見が飛び交うのを見るのが日課で、毎朝の楽しみがあるのはいいなあという想いをかみしめています。その中にドラマのイラストや漫画があると嬉しくなって飛びついてしまいます」

第43回 (c)シーナ

 民放ドラマにおいても高度な考察合戦が行われている作品は多くあるが、朝ドラのように毎日実況が繰り広げられている作品はなかなかない。加えて、そこにイラストや漫画のアップも混在してくるのだから、『半分、青い。』のSNSの盛り上がりは特殊なものと言えるだろう。『半分、青い。』も最終回まで2カ月。最終パートに向けて、津曲雅彦(有田哲平)や加藤恵子(小西真奈美)など個性豊かな新キャストが発表されており、SNSでの実況、イラスト投稿においても新たな盛り上がりを見せていきそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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