『TIF 2018』ステージ撮影解禁でどう変わった? アイドルシーンへの影響を考察

TIF、撮影解禁の意味とは?

「今回のTIFには、バニラビーンズ、PASSPO☆、ベイビーレイズJAPAN、ベボガ!など、すでに解散を発表しているベテランのアイドルグループが出演していました。その意味で、シーンにおける世代交代が顕在化したフェスだったと思います。アイドルカルチャーがすでに一般的なものとなり、世代交代も進む今、運営側もまた新たな挑戦をしなければいけない状況です。その施策の一つとして写真撮影を解禁するのは、今後さらに同フェスならびにアイドルカルチャーを発展させる上で、象徴的なものだったと思います。今回は写真撮影を解禁しているグループが限定されていたこと、告知がそれほど大々的ではなかったことから、この施策が大きく話題になるほど注目されたわけではありませんでしたが、今後の布石としては充分に意味があったといえるでしょう。今回の例を受けて、写真撮影を解禁するアイドルグループが増える可能性もありそうです」

 海外では、スマートフォンによる写真撮影を許可しているアーティストは決して少なくない。ライブ中の画像がWebで拡がることで、さらなる宣伝に繋がると考えているのだろう。国内ではまだ事例が数ないものの、アイドルカルチャーが海外からも注目される上で、今回の施策は大きな意味を持つものといえそうだ。

(文=松田広宣)

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