ナノテクノロジーがヒーローを変える? 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』スーツを考察

ナノテクノロジーがヒーローを変える?

 スパイダーマンも、タイツっぽいコスチュームからメタリックに。そして背中から4つの人工アームが登場。今回のスパイダースーツは”アイアン・スパイダー”と呼ばれ、原作コミックにも登場しますが、コミック版ではなぜか3本のアームでした。今回はもともとのスパイダーマンの手足+今回の人工アーム4本で、クモと同じ八本脚になるわけです。

 マーベルの映画で、このナノテクノロジーが語られたのは『ブラックパンサー』のブラックパンサー・スーツから。首飾りからヴィヴラニウム製のナノマシンが放出され、瞬時にブラックパンサーの姿になるということでした。ただ、もしかすると『ガーディアンズ オブ ギャラクシー』のスター・ロードのマスクも瞬時に顔を覆うから、あれもナノテクノロジーの応用かもしれない。いずれにせよ、ナノテクノロジーで人間の顔からヒーロー顔がすぐに切り替わることで、より変身ヒーロー感が増しました。まあ『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』は登場ヒーローが多いので、いちいちヒーローが着替えているシーンを入れている場合ではないのかもしれません(笑)。ブラック・ウィドウなど、終始戦闘服姿ですからね。

 今までSF・コミックの世界では、超人としての力を得る理由は、

*宇宙線等をあびて肉体が変化する
*特殊な薬・血清の影響で肉体が変化する
*改造される
*特殊な遺伝子を持っている

 等がありましたが、これからはナノテクノロジーがブームになるかもしれません。

*写真は「アベンジャーズ エクスクルーシブ・ストア by ホットトイズ」にて著者が撮影

■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を「スクリーン」誌、「DVD&ブルーレイでーた」誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter:https://twitter.com/supisupisupi

■公開情報
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
全国公開中
監督:アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
製作:ケヴィン・ファイギ
出演:ロバート・ダウニーJr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ベネディクト・カンバーバッチ、ドン・チードル、トム・ホランド、チャドウィック・ボーズマン、クリス・プラット
原題:Avengers: Infinity War/全米公開:4月27日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2018MARVEL
公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-iw/home.html

 

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