Little Glee Monster、モーニング娘。’18、アンジュルム…360度サウンドが楽しめる動画たち

 また、今年に入り、ハロー!プロジェクトもauとの共同プロジェクトで“音のVR”を実現。これは、収録した音場の空間的な広がりを保ちながら、任意の範囲にズームしたステレオ音場を合成する、KDDI総合研究所による最新技術を用いたものだ。モーニング娘。’18「I WISH」、アンジュルム「大器晩成」の2曲が公開されており、好きなメンバーへ画面をズームできるなど、推しメンの姿だけを楽しむことも可能になっている。

モーニング娘。'18 音のVRイメージ映像 【au×ハロー!プロジェクト】
アンジュルム 音のVRイメージ映像 【au×ハロー!プロジェクト】

 “推し“文化のあるアイドルや、声で全てを表現するアカペラにおいては、視聴者が観たい部分や聴きたい声にフォーカスして楽しめる360度動画は非常に相性がいい。パートを聴き分けでき、メンバーの細かな表情も堪能できるのはファンにとっては嬉しい限りだ。また、各楽器のサウンドを聴けるという点ではバンドとの親和性の高さにも期待できる。ライブ映像などの音を好きな位置で聴くことができれば、楽器の個性を楽しめる作品になるだろう。

 「Ambisonics」や“音のVR”などを通じ、映像や音像がよりリアルで鮮明になっていくことで音楽通はもちろん、ライトリスナーにもそのアーティストの音楽的な魅力と技術の躍進がわかりやすく伝わるはずだ。様々な角度から作品を楽しめ、新たな発見を生む360度動画がこれから先、さらに広まることを期待している。

(文=馬場翔大)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる