ディレクター分析の記事一覧
ディレクター分析の記事一覧です
『シン・エヴァンゲリオン』は庵野秀明自身との決別だった 『プロフェッショナル』を観て
「警告」という文字が画面を埋め尽くしたあと、スマホで動画を撮りながら駅(宇部新川駅だ!)の階段を全速力で駆け上がってゆく男性の姿…
“映画監督”土井裕泰の作家性 『花束みたいな恋をした』が描く“特別なことではない時間”
「坂元裕二さんのシナリオが素晴らしい言葉に溢れていたので、私から特別なことは付け加えなくていい、と思いながら作りました」 2…
『ヘレディタリー/継承』が愛され続ける理由とは 短編から探るアリ・アスターの作家性
アリ・アスター監督の『ヘレディタリー/継承』がNetflixに配信されてからしばらくの間、国内映画TOP10にランクインしていた…
キム・ギドク監督の死から考えなければいけないこと これからの映画界をより良いものにするために
2020年12月11日、韓国のキム・ギドク監督が新型コロナウイルス感染症によりラトビアの地で急逝した。ヴェネチア、ベルリン、カン…
劇場デビューから10年 瀬田なつき作品が持つ“浮遊感”の魅力を紐解く
「全部気のせいだったらどうしよう」 映画『ジオラマボーイ・パノラマガール』の中で、主人公のハルコ(山田杏奈)は初めて…
『共演NG』は秋元康の企画力の真骨頂 80年代から現在まで話題作を生み出し続けた歴史
芸能界の裏側を赤裸々に描いた『共演NG』(テレビ東京ほか)は視聴者の欲望のど真ん中を射抜く。 中井貴一演じる人気俳優・遠山英…
『ルパン三世 THE FIRST』から考える山崎貴監督の作家性 ポイントは原作へのオマージュにあり
11月27日放送の『金曜ロードSHOW!』(日本テレビ系)にて、山崎貴監督作『ルパン三世 THE FIRST』が放送される。11…
演劇畑出身・玉田真也作品の魅力は“多層性”にあり? 深田晃司監督作品と共通する“距離感”
玉田真也が監督・脚本を務める映画『僕の好きな女の子』が現在公開中だ。 お笑い芸人の又吉直樹が書いたエッセイを原作とする本作は…
『今日から俺は!!』福田雄一が構築する卓越した世界観 バラエティ作家を経て確立したカラー
2018年に福田雄一監督がドラマ化した『今日から俺は!!』(日本テレビ系)を映画化した『今日から俺は!!劇場版』が劇場公開され、…
森下佳子、坂元裕二、岡田惠和はコロナ禍をどう描いた? 名脚本家たちが描く短編ドラマの心地よさ
新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が2020年4月6日から発せられたことによって、7日以降、映画やドラマがのきなみ撮影…
『思い、思われ、ふり、ふられ』『きみの瞳が問いかけている』にも期待 必見の三木孝浩監督作は?
これまでに数々の“原作モノ”の映画を世に放ち、多くの若手俳優の才能をいち早く引き出してきた三木孝浩監督。その鮮やかな手腕には、原…
大林宣彦監督は映画の伝道師だった 遺作『海辺の映画館』まで自由を表現し続けたその功績
4月10日19時23分、映画監督の大林宣彦さんが逝去した。先日追悼放送された『時をかける少女』(1983年)をはじめ、大林監督作…
大林宣彦監督が映画界や社会に遺したもの その“フィロソフィー”から何を学ぶべきか
大林宣彦監督が、2020年4月10日に肺がんで亡くなった。『HOUSE/ハウス』(1977年)で長編映画デビューを果たして以来、…
演劇業界が直面するコロナウイルス問題 すべての劇場に灯りがともることを祈って
エンタメ業界が揺れているーー。 新型コロナウイルス感染症対策として政府が出した「要請」により、大規模イベントや公演の“自粛”…
ポン・ジュノは初めからポン・ジュノだったーー『パラサイト』でアジア映画初の偉業を果たすまで
ポン・ジュノ旋風が吹き荒れている。監督作『パラサイト 半地下の家族』が、カンヌ国際映画祭で韓国映画に初の最高賞パルムドールをもた…
ケン・ローチが描き続ける人間の生き様 『家族を想うとき』まで半世紀に及ぶキャリアを振り返る
年末に日本で公開された一本の映画が、現代社会に一石を投じている。 そのタイトルは『家族を想うとき』。宅配ドライバーとして独立…
坂元裕二、ドラマで開花した作家性は映画にどう引き継がれる? 『花束みたいな恋をした』への期待
有村架純と菅田将暉がW主演を務める映画『花束みたいな恋をした』の制作が決定した。監督は土井裕泰、脚本は坂元裕二。2017年に話題…
『空の青さを知る人よ』が示した岡田麿里のネクストステージ 『さよ朝』以降の作風から考える
2018年に公開された映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』(以下、『さよ朝』)で監督デビューを果たした脚本家の岡田麿里。20…
『ヴェノム』続編監督にふさわしい!? “モーションアクター”の第一人者、アンディ・サーキスの可能性
マーベル・コミックの凶悪キャラクターを主人公にして大ヒットを記録したアクション大作映画『ヴェノム』(2018年)。その続編の監督…
マイケル・ベイ作品は本当に女性蔑視と言えるのか? “カーウォッシュ”シーンに込められた意図
マイケル・ベイという1人の天才監督に迫る、高橋ヨシキによる連載「過剰な狂気ーーマイケル・ベイ映画の世界」。第3回は、マイケル・ベ…
『ガッチャマン』映像化作品も始動 MCU成功の立役者、ルッソ兄弟の功績と作風を分析
2014年、マーベル・スタジオのヒーロー映画に、突如として驚くべき傑作が誕生した。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー…
MCU製作総指揮、大作出演に監督、Netflixでは料理!? ジョン・ファブローが映画界で愛されるワケ
現在大ヒット公開中の『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品に…
大河ドラマ、初の外部ディレクター演出が功を奏すか 『いだてん』異例の大抜擢、大根仁の手腕
第3章に入り、ますます盛り上がりを見せている大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(NHK総合)。主人公が金栗四…
マイケル・ベイ映画の“ギラギラ至上主義”ーー大失敗の『アイランド』とスピルバーグからの打診
マイケル・ベイという1人の天才監督に迫る、高橋ヨシキによる連載「過剰な狂気ーーマイケル・ベイ映画の世界」。第2回は、ベイをどん底…
フィリップ・ガレルは“小さな世界”に囚われた作家ではないーー『救いの接吻』日本初公開に寄せて
スピルバーグかP・T・アンダーソンか、ホン・サンスもいればジェームズ・グレイも捨て難い――と、昨年末、ベストテンの季節を前にもや…
天才監督マイケル・ベイの“美”を求めてーー正気の『バンブルビー』と狂気の『トランスフォーマー』
ティーンエイジャーの主人公が切望し、ついに手に入れた「人生最初の車」。だがその正体は宇宙からやってきた機械生命体が変形(トランス…
アニエス・ヴァルダ追悼 貴女と我等の合言葉ーーさようなら、そして今日は
フランスの女性映画作家アニエス・ヴァルダが現地時間3月29日、癌のため、パリのダゲール通りにある自宅で息を引き取った。90歳だっ…
ヒロ・ムライ×ドナルド・グローヴァー、“アメリカの部外者”たちの直感的・本能的作風を解説
ヒロ・ムライにとって、第61回グラミー賞は初めて得た全米最高の名誉というわけではなかった。2017年時点で、彼が監督したドナルド…
音楽の世界を駆け抜けた冒険家ミシェル・ルグラン 映画音楽で開花させた才能を紐解く
フランスを代表する作曲家、ミシェル・ルグランが1月26日にこの世を去った。享年86歳。半世紀以上に渡って数多くの映画音楽を手掛け…
『アクアマン』大ヒットで生ける伝説へ 予測不能な天才監督ジェームズ・ワンの凄さの本質を紐解く
『ソウ』シリーズをはじめ、『インシディアス』や『死霊館』シリーズなど、スリラー、ホラー映画で新しい表現を確立し、現在、ハリウッド…
岩井俊二の“原点”がここに 『Love Letter』とシンクロする小説『ラストレター』を読む
岩井俊二。淡く美しい、あの世界。1990年代以降を生きた多くの若者たちが通過した何か。 『PiCNiC』(1996)のC…
坂元裕二作品になぜ惹きつけられてしまうのか 『脚本家 坂元裕二』で浮かび上がるその実体
坂元裕二が今、何をしようとしているのか。これまで私たちは更新され続けてきた坂元脚本のテレビドラマから零れ出るイメージを感じ取るこ…