高杉真宙×永山絢斗の“ペヤング”が待ち遠しい 『東京リベンジャーズ』千冬の一本気な魅力

『東京リベンジャーズ』千冬の一本気な魅力

 柴3兄弟の因縁に決着がつき、いよいよ物語も終盤に差し掛かったTVアニメ『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編。東卍メンバーたちは、タケミチの諦めない強い気持ちと、マイキーの圧倒的な強さが導いた勝利を噛み締める。柴大寿という絶対悪の凄まじさを終始感じさせられてきた視聴者も、ようやく見えてきた光に安堵したに違いない。

 シリーズ2期となる“聖夜決戦編”では、タケミチの精神的な成長が垣間見える場面が多々描かれていた。しかし、今回タケミチは自分の力だけで成長を遂げたわけではない。第2期ではタイムリープを知る理解者・松野千冬の存在があったからこそ、第1期よりも難題となるミッションを成功させることができたのだ。

「信じてくれるのか……こんな、こんな嘘みたいな話」
「当たり前だ馬鹿、相棒だろ!」

 タイムリープを打ち明けたタケミチに、千冬が力強く返すこの言葉には、2人の絆を感じさせられる。“血のハロウィン編”から続くタケミチと千冬の友情は、“聖夜決戦編”での大寿との決戦を機にさらに強く確かなものとなった。自分がどんな酷い目に遭おうとも、信じた相手に献身的な姿勢を貫く。そんな最高の相棒に、タケミチは度重なる苦難の中で、どんなに救われたことだろうか。

TVアニメ『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編 ノンクレジットOP【Official髭男dism「ホワイトノイズ」】

場地圭介の意志を胸に挑む決戦

 千冬といえば、“血のハロウィン編”で描かれる場地圭介との出会いも印象的だ。

「初めてかっこいいと思った人も、初めてついて行きたいと思った人も、全部、場地圭介だった」

 少年っぽさの残るかわいらしいルックスとは裏腹に、誰にでもタメ口で話しかけ、喧嘩を売っていた千冬。そこには、続く“聖夜決戦編”で、タケミチを支えるサポート役として立ち回る千冬の姿は見当たらない。千冬が今期で、未来からやってきたタケミチの孤独に共鳴できたのは、過去の自分が心の奥底で「他人に理解されない寂しさ」を知っていたからだろう。

 そんな千冬を気にかけ、仲間を守るための拳の振り方を教えてくれたのが場地だ。自分の世界を変えた場地への想い、そして彼が抱いていた信念を、千冬は“聖夜決戦編”でも健気に貫き続ける。

 “血のハロウィン編”の重要人物・場地と千冬の出会いは、実写版シリーズではまだ描かれていない。『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』では、松野千冬役を連続ドラマ『35歳の高校生』(日本テレビ系)、映画『想影』『逆光の頃』などに出演してきた高杉真宙が担当する。高杉自身も、可愛さのなかに異なる一面を同居させる演技に定評があり、まさに中性的な顔立ちに漢気を滲ませる千冬にぴったりといえよう。

映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』新キャスト解禁PV

 また高杉が、場地圭介役の永山絢斗との掛け合いの演技をどう仕上げてくるのかにも注目が集まる。アニメ・原作ファンにとっては印象的な“ペヤング”のやりとりを、永山と高杉の声で聞ける日が待ち遠しい。

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