『ハマ蹴り』紘一といつかに変化? “落ちるしかない”京本大我の登場で波乱の三角関係へ

『ハマ蹴り』波乱の三角関係へ

 大阪勤務を経て本社に戻ってきた“奇跡の同期”こと香取(京本大我)の登場で、仕事モードだったいつか(関水渚)に恋の予感が訪れた『ハマる男に蹴りたい女』(テレビ朝日系/以下『ハマ蹴り』)第2話。元エリートで高飛車な紘一(藤ヶ谷太輔)に対し、香取はさわやかで人当たりがいい。男まさりないつかのこともお姫様のように大事にしてくれるし、まさに“落ちるしかない”という感じだ。

 それに、離ればなれだった2年間、いつかのことを想い続けていたのだろう。再会して間もないのに、「俺、西島のことが好きだ」と告白してしまう香取が愛おしい。このシーン、“軽い男”に映ってしまう可能性もあったが、ちゃんとピュアさが伝わってきたのは、演じている京本大我が、高貴な雰囲気を纏っているからこそ。絶対にいつかを傷つけたりしない。この人になら任せても大丈夫、と誰もが納得できるような安心感が、画面越しからも伝わってきた。

 ただ、香取はいつかのことをキラキラのバリキャリ女子だと思っている。家ではダル着でウロウロするし、ゴミの分別はできない。そんな怠けている部分を、おそらく彼は知らないはずだ。いつかの本来の姿を知っても、果たして好きでいてくれるのだろうか。なんだか、『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)で繰り広げられた“干物女”こと蛍(綾瀬はるか)と、彼女の本来の姿を知らないマコト(加藤和樹)の恋を思い出して、ハラハラしてくる。

 となると、蛍の恋のサポートをしていた“部長”こと高野(藤木直人)のポジションになるのは、やはり紘一だろう。いつかと同居している紘一は、高野と同じく、彼女の本来の姿を知り尽くしている存在だ。いつかも、香取の前ではちょっぴり無理をして自分を作っているように見えるが、紘一といる時はありのままの姿を見せている。

 いつかが夜道を歩いている時、「西島のこと、心配だよ。綺麗だし」と“リアルプリンス”な発言をする香取と、「いい年して、ボーッと歩くんじゃない! 心配してやってんだ!」と憎まれ口を叩く紘一。言葉だけを取ると、香取の方がいい男に見える。けれど、紘一の心の奥にもちゃんと温かさはある。彼が丹精を込めて作ったカレーの美味しさに気づいたいつかは、きっと紘一の温かさにも気づいているはずだ。口で優しい言葉を吐けるタイプではないから勘違いされてしまいがちだけど、紘一もいつかを想う気持ちは同じ。それが、恋ではないだけで。

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