『相棒』川原和久×山中崇史×篠原ゆき子、season21でも魅力的な「トリオ・ザ・捜一」

『相棒』トリオ・ザ・捜一が絶好調

 「亀山ァ〜」という独特な声とともに、あの3人の姿が見えると、「お、きたきた!」と思ってしまう。それが亀山(寺脇康文)と犬猿の仲(と書いてなかよしと読む)の伊丹(川原和久)率いる「トリオ・ザ・捜一」だ。

 彼らは、もはや『相棒』(テレビ朝日系)には欠かせない存在で、その名の通り、捜査一課に所属している3人組。いつもセットで事件現場に赴き、捜査をしている。現在のメンバーは伊丹と芹沢(山中崇史)、そして出雲(篠原ゆき子)だ。以前は、伊丹と同じく強い正義感を持ち、警察官という職に誇りを持っていた年長者の刑事・三浦(大谷亮介)がいたが、とある事件によって足に重傷を負い、退職している。亀山と因縁のある伊丹がリーダーとなっているだけあり、「トリオ・ザ・捜一」は何かと関わってくる右京(水谷豊)たちを疎ましく思っているようだが、彼らの手腕をそれなりに信頼はしているよう。時には共同で捜査をすることもある。

 芹沢は伊丹と亀山の後輩にあたり、ふたりを「伊丹先輩」「亀山先輩」と呼んで慕っている。特に一緒に行動している伊丹のことは尊敬しているようで、年々、伊丹の嫌味のような軽口が芹沢に移ってきてしまっているようだ。ノリが軽くお調子者の性格で、ポロッと失言してしまうことがあり、伊丹が裏では「イタミン」と呼ばれていることを本人に言ってしまったのは彼である。

 出雲は、『season19』から「トリオ・ザ・捜一」に仲間入りをした紅一点の女性警官。元々は交通機動隊の白バイ隊員であったという。小柄だが、白バイ隊員の時に拳銃で撃たれてしまった際に「死にたくねぇよ!」と言い放ったり、成人男性を1対1でねじ伏せたりするなど男勝りな部分がある。トリオの中に久しぶりに入った若手ということで出雲は、芹沢から先輩風を吹かせられて、下っ端として扱われているが、伊丹と芹沢は一目置いているようだ。

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