吉沢亮が語る『PICU 小児集中治療室』での役作り 「武四郎は誰からも共感できる人物」

吉沢亮が語る『PICU』での役作り

 放送中のフジテレビ月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』で主演を務めるのは吉沢亮。

 PICUとは、Pediatric Intensive Care Unitの略称で、小児専門の集中治療室のこと。高度かつ集中した治療が必要とされるおよそ15歳以下の子どもを対象にした、いわば“子どものためのICU”だ。舞台は北海道。吉沢はその北海道で生まれ育った27歳、駆け出しの小児科医·志子田武四郎を演じる。実は、“舞台が北海道”というのがポイントとなっており、広大ゆえ「大規模なPICUの運営は極めて困難」というこの地で志子田は、PICUの設立に奔走していくことになる。

 月9ドラマ初出演にして初主演、初の医師役と、自身にとって“初づくし”のドラマとなる今作について、10月の放送を前に吉沢に話を聞いた。(編集部)
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共演者たちと作り上げる撮影現場

――撮影がスタートして間もないとのことですが、現場にはなじめてきていますか?

吉沢亮(以下、吉沢):すごくいい雰囲気で始まっています。演出の方が現場を盛り上げようとがんばってくださるので、みんなにも笑顔がみられます。出演者たちも仲良くやれていますし、明るくて良い雰囲気です。

――共演して印象的な方はいらっしゃいましたか?

吉沢:皆さん素晴らしいし、面白いです。その中で、お母さん役の大竹しのぶさんとは今回が“初めまして”になりますが、とにかく素敵な方です。大竹さんの作品はずっと観てきましたので、会う前はとても緊張していましたが、実際お会いしたらすごくチャーミングでかわいらしい方でした。気づいたら自然と親子になれている感じがあり、大竹さんとのシーンは、楽しいなと思いながら芝居をしています。

――和気あいあいとした雰囲気なのですね。

吉沢:大竹さんと2人だけのシーンもですが、そこに生田絵梨花さん演じる桃子や幼なじみのメンバーが入ってきて賑やかな雰囲気でやっています。食事シーンも多くあるのですが、そこで出てくるご飯が、これがまた美味しいんです。そういう一つ一つのことに良い現場だなあと思いつつ役を演じています。

――吉沢さんが演じるのは小児専門のお医者さんですが、お子さんと演技をするという点で気をつけていることはありますか?

吉沢:子役の年齢にもよりますね。ドラマの中でPICUに行く前に小児科で3、4歳の子供を診断するシーンがあるのですが、疲れてきたら、そのまま疲れが芝居に出てしまうような年齢の子たちですから、どうやってその気にさせようかと、みんなが一生懸命になっています。鏡花役の磯村アメリちゃんは、本番前はずっと元気に喋っていますが、撮影が始まった途端にきちんと芝居をするんです。それを見たときには子役ってすごいなと思いました。

――子役との共演シーンで工夫していることがあれば教えてください。

吉沢:台本を読んで感じたのは、僕が演じる志子田武四郎は子供に優しくて、子供と同じ目線に立っちゃう男であるということ。僕自身にも、そういうところがあるので、その感覚は大事にしていきたいです。接するときには自分もそれくらいの年代になった気持ちで接したいと思います。

――今回は吉沢さんにとって初のお医者さん役になりますが、医療シーンを演じる上での苦労はありましたか?

吉沢:武四郎は新米なので、「とりあえず言われたことをやっている」という感じを出しています。言ってしまえば「現場ではまだ何もできない男」なので、僕自身が医療シーンで苦労するということは今のところはありません。でも、他の役者さんの撮影を見ていると、手順もセリフも、とても大変そう。これは簡単には覚えられないと思いながら見ていますが、医療ものはその辺が大変ですよね。手順がこんなにいっぱいあることに驚かされました。

――物語が進んでいくにつれ吉沢さんも挑戦することになると思いますが、今の時点での意気込みはいかがでしょうか?

吉沢:みんな本当に大変そうで、僕も今からビビッています。こういう作品をやらなかったら一生口にしない言葉がたくさん出てきますし、それを現場でよどみなく出さなきゃいけないというプレッシャーは半端ないです。

――植野先生役の安田顕さんとは重要なシーンも多いと思います。お2人で芝居をしてみて、どう感じましたか?

吉沢:僕は安田さんとは今回で4度目の共演になります。これまではパンチのある役を演じているイメージが強かった安田さんですが、今回はすごい人でありながら、それを見せないという役。ある意味“普通のおじさん”の役をやっていらして、それがすごく新鮮なんですよね。僕も力まずやれています。

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