ファイルーズあい×悠木碧×成瀬瑛美が揃い踏み! 『プリキュア』出演で得た新たな自分

『プリキュア』特別3ショットインタビュー

 子供から大人まで魅了する国民的アニメ『プリキュア』シリーズの映画最新作、『映画デリシャスパーティ♡プリキュア 夢みる♡お子さまランチ!』が公開中だ。シリーズ19作目『デリシャスパーティ♡プリキュア』(ABCテレビ・テレビ朝日系)としては初の単独映画となり、映画で言えば通算29作目である。いわゆるクロスオーバー作品だけで13作品もあるため、歴代のプリキュアが集まることはファンにとってもお馴染みの作品になる。最新作と併映される同時上映では『スター☆トゥインクルプリキュア』と『ヒーリングっど♥プリキュア』、『トロピカル~ジュ!プリキュア』、そして『デリシャスパーティ♡プリキュア』の何と4世代のキャラクターが集合する。

ファイルーズあい×悠木碧×成瀬瑛美からコメントが到着!

 まさにファン垂涎の本作で夢の共演を果たした『トロプリ』夏海まなつ/キュアサマー役のファイルーズあい、『ヒープリ』花寺のどか/キュアグレース役の悠木碧、『スタプリ』星奈ひかる/キュアスター役の成瀬瑛美に、出演の感想から自身の『プリキュア』に対する思いまで語ってもらった。

『プリキュア』出演で得た新たな自分

――まず、皆さんにとっての『プリキュア』との出会いについて教えてください。

成瀬瑛美(以下、成瀬):『プリキュア』が始まったときに、「こんなにバキバキに女の子が戦う作品はやっていいんだ!」とすごく衝撃を受けました。それまで、あまりなかったんですよね。アクションも激しかったですし、心に刺さる展開も多くて。男の子向けっぽいことを女の子向けでやっているのを観て、「新しい風が吹いたな」と、「これは素晴らしい作品になるな」と思いました。

悠木碧(以下、悠木):私は『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキャラデザが出たときに、ショコラに一目惚れしたところが、最初のプリキュア体験です。『プリキュア』シリーズ自体は知っていましたけど、ちゃんと観たことが実はそのときまでなかったんです。「めっちゃ好みの子がいる!」というところから始まり、それから『プリアラ』を1年通して観ました。大人の私がこんなにきれいな涙を流せるんだ……と感動しました。作品を観ている時間は、ちゃんと対象年齢になるんですよね。観終わると、1つまた愛情をかける対象が増えているというのはすごいことだなと思います。

ファイルーズあい(以下、ファイルーズ):私は、小さい頃からあまり女の子向けのアニメを観ていませんでした。なので中学生になってから、ちょっとココとナッツが気になって『Yes!プリキュア5』を観始めたくらいなのですが、学童保育でアルバイトをしていた時に、子供たちがプリキュアのお弁当箱や、ハンカチなどを使っているのを見て、「子供に大人気なんだな」と思いました。なので、実際に自分がプリキュアになったときに、「子供たちの憧れのお姉さんに一歩近づけたら嬉しいな」という気持ちになりましたね。

――改めて、自分がプリキュアの声優になったことで以前と変わったところや、その経験を通して発見した新たな自分はありますか?

悠木:プリキュアになる前は憧れているだけでしたが、実際になってみると、スタッフさんたちがすごく細やかに“希望”を作品に込めているということがわかりました。だからこそ、観る人たちにきちんと希望が行き届くようにできているんだなと。また、我々は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でなかなかイベントもできず、アフレコ自体も分散で行っていたんです。それでも、やはり1年を通して1つの作品の中で同じものを一緒に過ごした戦友たちは本当に大切な存在になっています。今でもみんなでオンライン上でゲームをしたり、Twitter上でおしゃべりしたり、それぞれのキャラクターのモチーフになっている何かがあったりすると、写真を撮って送り合ったり。家族というか、“帰る場所”が増えたのが大きな変化ですね。

――ちょうどコロナ禍での収録でしたもんね。ちなみに、誰とどういうゲームをしているんですか?

悠木:一番セッション率が高いのがフォンテーヌ役の沢泉ちゆちゃんで、『原神』を一緒に遊ぶことが多いですね(笑)。規制が解除されてからは、かわいいカフェにみんなでご飯を食べに行ったり、ディズニーランドやシーに行ったりしました。必ず平光ひなた/キュアスパークルが忘れ物をしてくるのが、ちゃんとスパークルで愛おしいです。キャラそのまんまな感じで(笑)。誰かしらがそれを持っていて、貸しています。

――プライベートでも“プリキュア”が出来上がっているんですね。

悠木:魂を見抜かれてキャスティングされているってことなのかもしれません。もちろんみんな感化はされると思うのですが、知れば知るほど、キャラクターとの接点が多くなっていくなと思いました。

成瀬:私も今まで作品を視聴者として観ているときでも、これは愛が詰まっている作品だから、制作現場も「非常にみなさん協力しあって、アイデアが成り立っているんだろうな」とうっすら思っていましたが、現場に行ってみたらさらにその上を超えていました。ぎりぎりコロナ禍に入る前までに録り終えたので、アフレコ中も和気あいあいで。それぞれ演じているキャストさんたちが、そのキャラクターに見えましたね。“チーム感”って、プリキュアをみんなで演じているとできるんだなと、その熱く固い絆ができる現場であったことに、今もずっと感動しています。

ファイルーズ:小さい子供たちから事務所にお手紙を頂くことがあったのですが、夏海まなつ/キュアサマーを演じてからはその機会が本当に多くなって。それはとても嬉しかったです。あとは、1年間夏海まなつ/キュアサマーを演じたことで技術的に大きな声を出しても枯れにくくなりました。

――喉の状態も含めて、プリキュアを演じているときだからこそ気を付けたことや、意識されたことはありましたか?

ファイルーズ:プリキュアだから特別、ということはありませんでしたが、まなつはすごく元気な子なので、私生活で嫌なことがあっても、それは演技に持ち込まないようにしました。

――今回『映画デパプリ』の同時上映作のお話をいただいたときのお気持ちは?

成瀬:正直めちゃくちゃびっくりして。普段は3世代で映画共演することが多いので、いつか『スタプリ』、『ヒープリ』、『トロプリ』のやつがあるのかなと思っていた時もありましたが、ないまま時間が過ぎ……そんなタイミングで、この4世代の共演のお話を伺ったので、嬉しかったです。やはり『スタプリ』から後のシリーズの子たちもめちゃくちゃ大好きなので、共演できると知ってガッツポーズをしました!(笑)

悠木:プリキュアを演じ始めて、かなり最初のほうに先輩のプリキュアとのコラボの映画をやることになるんです。みんなで、「憧れるよね! 先輩プリキュアとして出るのって!」と話していた憧れが一つ叶ったって良かったです。それと同時に、久しぶりにグレースを演じられることをとても嬉しく思いました。

ファイルーズ:私はそんなに久しぶりではないので(笑)、皆さんほど、「お久しぶり!」という熱さはないんです。常に『トロピカル~ジュ!プリキュア』のオープニングの歌詞にもある通り、「1年中、ココロはサマー」なので、そんなに特別で久しぶりな感じはしませんが、『トロプリ』は、他のシリーズと一緒の映画が今まであまりなかったので、やはり4世代揃うことがすごく新鮮で楽しかったです。

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