Hey! Say! JUMP 山田涼介が語る、アイドルと役者の両立 “事件”翌日にライブも「昔から」

山田涼介が語る、アイドルと役者の両立

 10月期のフジテレビ系水10ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、どんでん返しのストーリー展開が見どころの二重人格サスペンス。連続殺人犯を父に持つ大学生の浦島エイジ(山田涼介)がある日、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”が殺人を犯しているかもしれないと底知れぬ不安にかられ、真相を明らかにしようと決意。そこで驚がくの事実が次々と白日の下にさらされる。本作が6年ぶりのフジテレビ系ドラマ主演となるHey! Say! JUMPの山田涼介にインタビューを行った。

ーー二重人格という役作りについてどのようにアプローチしていますか? また、演じるときに意識していることはありますか?

山田涼介(以下、山田):役だけで言うと前編・後編と思ってもらいたくて、僕らはA面・B面って呼んでいます。前編がA面、後半がB面。今のところは、浦島エイジ=明るいキャラクターをずっと演じていて、時たまB一(びーいち)を演じているのですが、ふたつの役の振り幅については監督も僕もプロデューサーも考えています。僕の中では、B一の方が演じるのは簡単で、どこまで振り幅を作れるかというのはエイジにかかっているなと思っています。エイジの明るさやおどけた姿、人の良さだったり、びっくりの仕方だったり、細かい部分を常に気をつけながら、監督と話して演じ分けています。

ーーB一の方が演じやすいというのは、なぜですか?

山田:クールな役はみんなイメージできると思うので、割と演じやすいんです。何かを背負いながら明るく生きている人はあまりいないから、難しいんですよ。何かに怯えたりすることは人生であまりないので、分からないじゃないですか。クールは“無言”とか“無表情”とか言葉で表しやすいけど、何かを背負いながらおどけた人は言葉では表しずらくて、具現化するとなるとすごく難しい。それを自分の中で構築していく作業が大事でした。僕はこういう性格なので、何かに驚いたりすることが日常ではないから、エイジを演じることの方が難しいです。

ーーB一についてどう考えていますか?

山田:自分で言うのもなんですけど、B一はかっこいいと思います。かっこいいキャラではないんですけど、「絶対誰も言わないだろ」ってセリフをB一が言うシーンがあって。どうあがいてもかっこよくなってしまうようなセリフで、こういうことをサラッという男が現れた! という感じで、僕の新しい一面を見せてくれたと思います。B一はいろんなものを背負っているキャラクターで、何かを背負って生きている人間はかっこよく見えたり寂しく見えたりすると思うのですが、B一のそういう部分に共感してもらいたいと思いますし、何かを背負って無理して明るく振る舞っているエイジの人の良さにも寄り添いながら観てほしいです。

ーー原作を読んで思ったことを教えてください。

山田:見る人が見たらグロテスクな描写で苦手意識を持つ方もいらっしゃると思うんですけど、何より内容がハラハラするスリル満点なものになっているので、実写化しやすい作品だと思いました。ドラマが決まるずっと前からこの作品を知っていて、誰かいずれやりそうだなと思っていたら、俺っていう(笑)。自分がやるなんて想像もしていなかったし、決まってからも、どうやって演じていくんだろうと。スケジュールが重なっている中で、二重人格を演じるのは、訳がわからなくなるんですけど、そこは監督やプロデューサーに支えていただきながら、エイジとB一を演じています。

ーードラマ化についてどう考えていますか?

山田:どこまで描き切るんだろうと思っていました。ドラマなので、制限はかかるだろうけど、結構チャレンジしていると思います。原作へのリスペクトを込めて、チャレンジしている感じがあって、原作ファンの僕からしても納得できる内容になっています。オリジナリティはあるけど本筋からは外れてないし、見たいシーンは表現していると思うので、原作ファンも初めて触れる方も楽しめるドラマになるんじゃないかなと思います。

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