父を信じ続けた娘の“本物の愛” ショーン・ペン監督・主演『フラッグ・デイ』予告編公開

 ショーン・ペンが監督・主演を務める『フラッグ・デイ 父を想う日』日本版予告編と日本版ビジュアルが公開された。

 本作は、ジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが2005年に発表した回顧録『Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life』を映画化したもの。『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞2部門にノミネートされたペンが、構想15年をかけて監督・主演を務めた。ペンが自身の監督作に出演したのは本作が初となる。

 1992年、全米にショッキングなニュースが流れた。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン)が、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、「私は父が大好き」と呟く。史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、一体どんな男だったのか。父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは。

 ショーン・ペンが演じるジョンの娘・ジェニファー役には、彼の実娘であるディラン・ペンがキャスティングされた。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時で、父からの15年間に及ぶ説得に応じて出演を決意した。

『フラッグ・デイ 父を想う日』予告編

 公開された予告編は、アメリカ最大級の贋札事件を引き起こしたジョンが逃走し、今まさに警察の車と壮絶なカーチェイスを繰り広げる様子がTV中継され、それを目にしてしまうジェニファーの姿を捉えたショッキングな場面から始まる。父とのかけがえのない思い出を振り返るジェニファーの言葉や幼い頃の回想シーンから伝わるのは、子どもたちに最高の世界を与えようとしたジョンが持つ奔放で魅力的な父親としての顔だ。

 一方で、「フラッグデイに生まれた男はクズって決まってる」というジョンの母親や「パパはあなたが思ってるような人じゃない」というジョンの妻の言葉、彼が危険な仕事に手を染めていることを伺わせる様子など、娘の知らない父の一面も垣間見えるシーンも。裏切られ父の実像を知ってもなお、その愛情は変わることなく父と真っすぐ向き合おうとした娘の姿を捉えた、深い人間へのまなざしと感動を予感させる映像となっている。

 あわせて公開されたビジュアルでは、ジャーナリストへの道を歩き出したジェニファーとジョンが久しぶりに対面するシーンが、ふたりがともに過ごしたかつての光景とともにフィルムのように並べられ、ふたりの日々に寄り添う印象的なデザインとなっている。

■公開情報
『フラッグ・デイ 父を想う日』
12月、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督:ショーン・ペン
出演:ディラン・ペン、ショーン・ペン
配給:ショウゲート
2021年/アメリカ/英語/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/PG-12
(c)2021 VOCO Products, LLC
公式サイト: flagday.jp
公式Twitter:@showgate_youga

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