愛と葛藤の先に“家族”が選んだ未来とは 『1640日の家族』本予告&新場面写真公開

『1640日の家族』本予告&場面写真公開

 7月29日に公開される『1640日の家族』の本予告と新場面写真が公開された。

 本作は、ファビアン・ゴルジュアール監督の少年時代の体験を基に映画化した“家族”の物語。フランス国内では、第36回ナミュール国際フランコフォニー映画祭俳優賞を受賞、第14回アングレーム・フランス語圏映画祭で女優賞と審査員賞を受賞した。

 生後18カ月のシモン(ガブリエル・パヴィ)を受け入れた里親のアンナ(メラニー・ティエリー)と夫のドリス(リエ・サレム)。2人の息子とは兄弟のように育ち、幸せな4年半が過ぎようとしていた。ところがそんなある日、実父のエディ(フェリックス・モアティ)からシモンを手元で育てたいという申し出が。突然訪れた“家族”でいられるタイムリミット。その時、彼らが選んだ未来とは……。

 6歳のシモンを演じたのは、公園で母親と遊んでいるところを監督とキャスティング・ディレクターによって見出された演技初挑戦のガブリエル・パヴィ。里親のアンナ役にはセザール賞受賞女優のメラニー・ティエリー、夫役には『キャメラを止めるな!』のリエ・サレム、実父のエディ役には『沈黙のレジスタンス ~ユダヤ孤児を救った芸術家~』のフェリックス・モアティが名を連ねた。

映画『1640日の家族』本予告

 公開された本予告は、シモンと一緒に暮らすアンナのもとに、エディがシモンと一緒に暮らしたいと思っていることが伝えられるシーンから始まる。シモンを4年半のあいだ息子として愛してきたために葛藤するアンナの姿や、エディとのあいだで揺れるシモンの姿が映し出されている。

 あわせて公開された場面写真では、アンナとシモンが見つめ合うシーンをはじめ、アンナが優しい表情でシモンを見つめる姿、子どもたちの笑顔が眩しいカット、プールやパーティーを楽しむ様子が切り取られている。

 本作の基となっている自身の経験を振り返り、ゴルジュアール監督は「里子との出会いと別れは、私たち家族全員に影響を与えました。初めて里親となった私の母がソーシャルワーカーから受けた唯一のアドバイスは、『この子を愛しなさい、でも愛し過ぎないように』という言葉だったそうです。でも、母は特殊な仕事における感情の密接な関わりを測りかねていたようでした。悲しみと向き合う人なら誰でもそうであるように、私の人生は変わりました。まず、里子の不在にどう対処すべきか方法を見出さなければなりません。我が家では里子を受け入れたのは、あれが最初で最後でした。私は映画監督になったら最初にあの経験を映画にすると決めていました。個人的な記憶をフィクションに変換し、普遍的な影響力を持たせて強く訴えるべきだと感じたのです」と語っている。

『1640日の家族』
『1640日の家族』
『1640日の家族』
『1640日の家族』
『1640日の家族』
20220623-1640daysfamily-04
20220623-1640daysfamily-05
20220623-1640daysfamily-07
20220623-1640daysfamily-08
20220623-1640daysfamily-09
previous arrow
next arrow
20220623-1640daysfamily-04
20220623-1640daysfamily-05
20220623-1640daysfamily-07
20220623-1640daysfamily-08
20220623-1640daysfamily-09
previous arrow
next arrow

■公開情報
『1640日の家族』
7月29日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
出演:メラニー・ティエリー、リエ・サレム、フェリックス・モアティ、ガブリエル・パヴィ
監督・脚本:ファビアン・ゴルジュアール
配給:ロングライド
2021年/フランス/仏語/102分/1.85ビスタ/5.1ch/日本語字幕:横井和子
(c)2021 Deuxieme Ligne Films – Petit Film All rights reserved.
公式サイト:https://longride.jp/family/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「映画情報」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる